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軽トラの荷台にダンジョンができました★車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので快適探索者生活を始めたいと思います  作者: こげ丸
第二章

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第59話:贄

 ここは中道ダンジョンに隣接した探索者協会中道支部。

 レベル35を超えたCランク探索者が集う場所だ。


 以前通っていた浅井支部と比べるとかなり規模の大きい施設になっている。

 そんな中道支部には、探索者パーティーが探索前にメンバーと作戦を立てたり、もしくは探索後に探索の振り返りなどを行えるようにいくつものテーブルが設置されていた。


 まぁ探索に関係ない話で盛り上がっているグループもいくつかあるようだが。


 そんな賑やかな場所で、オレは缶コーヒーを片手に一人時間を潰していた。


「とうとうオレもCランク探索者か~」


 何気なく呟いてみても、まだ実感がわかない。

 先日、三上さんと森羅さんにオレの大部分の秘密を明かし、共に探索者としてのレベル上げをするようになって一ヶ月。


 だが、それは外の時間での話。


 実際には数ヶ月はダンジョンで過ごしており、レベル及びスキルの向上に磨きをかけてきた。

 そんなわけで、今オレのレベルはたった一ヶ月でレベル20から35へとアップしている。


 これは普通ではありえない早さだ。

 当然、協会にはこの異常なレベルアップの早さはバレているわけで……。


「霧島さんですね」


 掛けられた声に振り向くと、そこには一人の真面目そうな男性協会職員が立っていた。

 ビシッと決めたスーツ姿と黒縁メガネをクイッとあげる仕草がインテリ感を演出している。

 と同時に、堅気の人ではないような危ない雰囲気を醸し出しており、どこかチグハグな感じを受けた。


「あ、はい。霧島ですが……あなたは?」


 さっき協会に活動届けを出したので、オレがここにいることは把握されている。

 だからそのことは別に不思議ではないが、この人がそうか?


「失礼しました。私は近藤 修(こんどう おさむ)。この中道支部で支部長をさせて頂いおります」


 ずいぶん若く見えるので、平の職員かと思ったらまさかの支部長だった。


「あ、こちらこそ失礼しました。それで支部長が私になんの御用でしょう?」


 実は元々この人と会う予定になっていたのだが、周りの耳があるのでとぼけて聞き返す。


「ちょっと霧島さんには聞きたいことがございまして。出来ればすこしお時間よろしいでしょうか?」


「はい。大丈夫ですよ。今日ここには手続きに訪れただけなので」


「よかった。それではここではなんですので、ついてきて頂けますか? 部屋をとっております」


 了承の返事をして、歩き始めた支部長、近藤さんのあとについて行く。

 近藤さんは顔が知られているようで、皆の視線がこちらに集まっていた。


 まぁそれも当たり前か。

 この人はつい最近までAランク探索者として活躍しており、メディアにも出ていた有名人……と三上(・・)から聞いていた。


 というか、この人。実は三上の従兄なのだ。


「ここです。どうぞお入り下さい」


 扉に会議室Aという札がかかっている。


「応接室だとよからぬ噂をたてられるかもしれないので」


 なるほど。

 いろいろ配慮してくれているようだ。


「すみません。心遣い感謝します。それで聞きたいお話というのは?」


 三上からは「話は通してるから大丈夫」とだけしか聞いておらず、それ以上聞いても教えてくれなかった。だから、正直まだちょっと不安だ。


 三上さんの親戚とはいえ、軽トラダンジョンの秘密などは話すことは出来ない。

 本当に大丈夫なんだろうな……。


 近藤さんが部屋の扉を締め、お互い席につき向かい合う。


 すると、途端に柔和な笑顔を見せた。


「あははは。そんな警戒しなくて大丈夫ですってー。いやぁ、若いと舐められるでしょ? 外ではちょっとクールな振りをしてるんですよ~」


 あ……この人やっぱり三上さんの従兄だわ。

 ちょっと軽い感じの雰囲気がすごい似てる。


「はぁ~。三上から話は通してるから大丈夫だとは聞いていたけど、支部長相手なんだからそりゃぁ警戒しますよ。そもそも支部長って初耳だし!」


 三上絶対に面白がって隠してたな。


「あ~彼女ならやりそうだ。しかし、本当に一月でD級ダンジョンを駆け抜けてくるとは思わなかったですよー」


 ほんともうびっくりと笑いながら言うので、なんだかこっちまで気が抜ける。


「まぁね。本人が一番びっくりしている」


「いやいや。そんなことないでしょ? 私は一応これでも支部長だから例の浅井ダンジョンでの出来事は把握してるんです。例のコボルト召喚があればD級ダンジョンなんて鼻歌交じりで踏破できるのでは?」


 探索者の権利としてアビスコボルトの存在は否定してもいいのだが、何もかも秘密っていうのは協会側の印象も悪くなる。

 だからアビスコボルトを一匹だけ召喚して使役できることは伝えており、そのお陰でレベルも尋常じゃないスピードであがっている。……ということにしてあった。


「そこまで簡単ではないですよ。あのコボルトは気軽に召喚できるものではないので、ここぞという時に温存していますからね」


 ということにもなっている。

 この辺りは改めて二人とも設定を話し合っていた。


 まぁ実際にアビスコボルトはだいふくの眷属なので、気軽にオレが召喚することはできない。


 ただ、その主たるだいふくは、実は今もオレの影の中にいるので、お願いすればいつでもアビスコボルトを呼び出すことは出来たりするのだが。


 でも……呼び出すためには贄が必要だ。


 ちゅるびびーって名前のペットショップで売っている贄がな。

 最悪後払いでも大丈夫らしい。


 後払いの贄ってなに?

 それ、単なるご褒美じゃね?


 だいふく(本人)が「贄」って言葉を使いたがっているだけというのは内緒だ。


またお待たせしてしまい、すみません!

アップデートを暫くしない設定にしていたのに、

なぜかまたKB5077181()が侵入してきて酷い目に……。

ほんとどうしたらいいんでしょうね(涙)

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【新連載】軽トラの荷台にダンジョンができました★
車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので
快適探索者生活を始めたいと思います
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