2176.凄惨な現場
さて、改めてウラジオストクの戦場をちゃんと観察してみよう。
ん…… まあとは言え今更とりたててご報告すべき事も無い様だ。
神殿前の広場、主戦場では大破したエバンガトラックを守る様にラマスが茶色の閃光(野ウサギ)と対峙中だがどうやら防戦一辺倒、一応金属質に変化してはいる物の、オーラと同じピンクの金属、真鍮や銅っぽい表皮は見た通りに加工し易かったらしく、所々へこんだり破かれたりしている、当然血なんかも滲んでいていと痛々しい、つまり紙装甲だな。
共闘中のカタボラは横転したエバンガの上に陣取って中身のケートス由来だろう水のブレス、なんかアクアなスラッシュ的に撃ち捲ってはいるが、恐怖のせいからか終始目を瞑ったままな為、めくら滅法乱れ撃ちなのが残念だ。
しかし北海界隈では他者の追随を許さぬレベルの悪魔は流石である、休む事無く射出される水圧カッターレベルのブレスは結構当たる、主にラマスの背中に、だが。
お蔭で紙装甲がひしゃげる度に、うぁっ! とか、ヒグゥッ! だとか? ハキュゥンっ! だとかの声が響いているのだ、つまり大まかに言えば敵、そーゆー事なのだ。
孤軍奮闘のラマスの周囲は文字通りの死屍累々、弟と妹に当たる弟子とその獣奴、殆どは虫と小動物が意識を失って臨死状態で転がっている。
因みにズィナミとシエル女史、エンペラとキャス・パリーグも同じく転がったままだ。
しかし…… シンディは何でこんなに脆弱な生き物ばかり獣奴にしているんだ?
何か保存食でもしまっているのか頬を膨らませてぶっ倒れているリスとかはともかく、ホタルや蝶々、オケラやミミズまで同じオーラに包まれていたりする…… 生物部の部室かな? 戦闘力はぁ…… うん、≒ゼロ、だなぁ。
ピクピクと蠢動ってか蠕動しながらぶっ倒れているシンディの方に蠢いている所を見ると、まだギりで生きてはいるらしい、良かった。
ほぼ屍の集団の隙間、地面から時折一瞬だけ姿を表しては次の瞬間に消え去る物体がある。
何だ? あの黒々とした細長い…… あれ、鼻か?
しかも一匹じゃないな…… ランダムっぽく顔先を出して周囲の様子を伺っている黒く尖った鼻先は同時に二本出る事もあるみたいだ…… うん、二匹だな、しかしアレ何なんだ?
ん…… あぁー、何だデスマンか! どうやらカゲトとクロトのロシアンデスマンの双子、シエル女史の獣奴がコソコソ地上の様子を伺っていたらしい、モグラだからな。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です(*'v'*)
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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