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4-43

これで4章は終了となります。

転送タイムラグ解消に役立ちそうな

スキルはあったものの割高だ。


・スキル:早期転生(6000)


 転生期間が短くなり早く生まれ変わる事が可能。

 短縮期間についてはランダムで決まる。

 最高の場合、即時(死亡直後)に転生可能。

 最低の場合、1時間程度しか短くならない。



・スキル:即時転生(60000)


 転生期間を無くし即座(死亡直後)に転生可能。

 


・スキル:転生時期任意変更(52000000)


 転生時期を任意で指定可能。

 コストを支払えば時間を遡って転生する事も可能。



「な・・・・・なんだと?

 あのさ任意変更が糞高いんだけど

 これって過去に転生出来るのか?」


【うん、可能だよ

 それなりのコストと言うか触媒が要るけどね

 もちろんやり直しが出来るって訳じゃないよ

 別の生になるよ】


「過去に行った場合、俺はどうなる?

 例えば骨の時の俺とかは?」


【もちろん生きてるだろうね

 でもそれは君であって君じゃないよ

 それに直接干渉しようとすれば

 世界の力が働くよ】


「直接干渉?

 世界の力?」


【そうだなぁ

 直接干渉と言うのは先回りして骨を

 破壊するとかアンデットで使役しておいて

 転生を阻止する場合や

 魔族君に殺されるのを事前に防ぐとかかな】


「なるほどな

 既に決められた事は逆らえないって事か?」


【うんうん

 多少は干渉しても大丈夫だけどね

 何処までが大丈夫かは僕にも把握できないよ】


「ふむ、じゃぁそれを元に戻そうとするのが

 世界の力ってやつか?」


【そうそう

 僕達は強制力って呼んでいるんだけどね

 まぁ歪みを戻そうとする力だよね】


「ちなみにどんな感じになる?

 例えば魔族に殺される場面に助太刀に入ったりした場合とか」


【どうだなぁ~、多分だけど魔族君本人が強くなるか

 随伴者が伴ってくるかになると思うけど

 助太刀に入った君が当時と同程度なら

 相手は準魔王君クラスになるんじゃないかな】


「おいおい、こっちの戦力が2倍なのに

 相手の戦力が数倍じゃ済まないって

 どういった理屈だよ」


【あはは、それが世界の力の恐ろしさだね

 間接的に干渉する場合や意図しないで干渉してしまった場合

 なんかはある程度は緩衝されるから問題ないハズだよ】


「恐ろしいわ!

 どっちにしろポイントが其処まで貯まるとも

 思えないから気にしないでおくよ

 効果が微妙だけど≪早期転生≫入れといて」


> 保有ポイント:36500

> 種族条件  :人型限定(3000)

> 種族条件  :アンデット属性拒否(1000)

> 種族条件  :早期自立行動可能(1500)

> 種族条件  :早期転生(6000)



【今回は強化的なスキルは要らないの?】


「うーん、そろそろさ俺も簡単に死にたくないんだけど

 何を取ればそうなるかが悩んでるんだよ」


一覧を見ながらこれだ!と思ったスキルや武器に

チェックを入れていくも決め手に欠ける。

今回は種族的に上位に行きたいので

転生に15000程度をぶち込む予定だ。


残り20000を強化と条件に振り分けるとなるとなぁ。

手が出そうな辺りだと5000前後で

有効そうなスキルや強力な武器もあるが

どうしても勇者クラスに対抗できるとは思えない。


10000クラスなら単一能力のみなら対抗できそうでは

あるが全体的に強化するにはポイントが足りない。

うーん、こいつは悩むぜ。


「そもそもスペック値や補正値が彼奴らと

 違い過ぎるんだよ」


【それは何回も説明してるけど

 諦めてもらうしかないよ

 単純な能力差で勝つには

 相当な努力と時間が必要だね

 幸いな事に魂の許容量は君が最大限だから

 本質的な成長の限界は無いハズだよ】


「そんな成長の果ての話をされても

 困るんだけど・・・・」


【それなら能力値的な事じゃなくて

 技術面なら良いんじゃない?

 柔よく剛を制すみたいなイメージで】


「彼奴らって技術も半端ねーじゃねかよ」


【うんうん、まあね

 でも能力差よりも技術面の方が

 まだ可能性があると思うよ

 魔法なんかはイメージ力だし】


「・・・・・そういやさ魔法って何なんだ?

 中級までは覚えたけどさ

 上位やら結界魔法やらは覚えれるものなのか?

 酸素濃度の調整もえらく苦労したし

 もっと簡単に出来るもんじゃないの?」


【え?出来るよ?】


「いやいや、だってさ

 今まで生活から徐々に上げて行って中級だぞ

 そんなに簡単にホイホイ使えなかったぞ」


【そんな事言われてもなぁ

 亜オーク君も言ってたじゃない

 魔法は"イメージ"だって

 君もオリジナル魔法を作ってたでしょ

 あの凄い音の魔法とか】


「そりゃそうなんだけどさ

 じゃぁ上級ってなんなんだ?」


【植物の在り方、生物の在り方

 自然の在り方、世界の在り方

 そんなモノを理解して悟れば良いんじゃないかな】


「全然わかんねーから!」


【まぁ元々は持ってない概念だろうからね

 仕方が無いと言えばそうだけど

 結局はスキル表示なんて魔法を何処まで

 理解しているかを表してるだけなんだ

 正直に言えば生活魔法しか取得してないのに

 君よりも高火力の攻撃魔法を使えたりするんだよ】


「そんなもんなのか?」


【まぁ大抵は火事場の馬鹿力みたいに

 無我夢中か暴走状態だし

 使った後の反動は物凄いよ

 命まで無くなる事も多いだろうね】


「それじゃぁ魔法って何なんだ?」


【簡単に言えば概念に過ぎないよ

 自分がイメージした世界と現実のギャップを

 魔力で強制的に変革しているに過ぎないって事さ】


「それでも俺には分らないし使えないぞ」


【ふむ・・・・・じゃぁこんなスキルはどうかな?】



カタカタカタと指が何十本にも見えるような

超高速タイピングでキーボードを打つ。



ピコ


> スキル:魔法の真理(26500)


 魔法についての真理を得られる。

 創造せよ世界を!全ては自分次第だ。


「なんだこれ?」


【これを取得すれば世界の理が

 魔法の真理が得られるよ

 そうすれば好きな魔法が使えるようになるよ

 全ては自分次第だけどね】


「そんなスキル与えていいのか?

 それに効果に対してポイント少ないだろ?

 明らかに俺の残ポイントを考慮してあるだろ」


【あはは

 何かね偶には君にもプレゼントがあっても

 良いと思っただけだよ

 それに想像しているよりも使いこなすのは大変だよ

 もしかしたら君を騙してるかもしれないし

 使えないスキルかもしれない】


「俺には嘘を付かないし

 騙さないんだろ?」


そういって俺は神をじっと見つめる。


【うふふ・・・・あははははは・・・・・

 うんうん

 君を選んで本当に良かったよ

 本当にこのスキルは僕からのプレゼントだよ

 取得するしないは自由さ】


「もちろん貰ってくさ

 そうは言ってもポイントは取られるんだしな」


【あはは、そりゃそうさ】



> 保有ポイント:10000

> 種族条件  :人型限定(3000)

> 種族条件  :アンデット属性拒否(1000)

> 種族条件  :早期自立行動可能(1500)

> 取得スキル :早期転生(6000)

> 取得スキル :魔法の真理(26500) 



「後はアイテム類が欲しいけど

 あれもこれもと考えると中々難しいな

 転生用のポイントも残しておきたいし」


【今回のポイントは随分残すんだね

 前回はソコソコって感じにしたと思うけど】


「最初は良かったんだけどさ

 結局は殺されたじゃん

 次は最初からある程度の強さがあれば

 良いんじゃないかと思ってさ

 それに次の転生時に有利だしさ」


【もう死ぬの前提で転生するの?】


「俺だって死にたく無いっつうの!」


【あはは、うんうん

 君がそう考えるならそれで良いんだよ】


「うし!それじゃぁ

 頑張って行ってみるか!

 次こそは実里に会わないとな」


【うんうん、その意気だね

 それじゃ出発するかい?】


「おう!頼むぜ」


【りょーかい

 それじゃぁVerUPするよ

 あとスキル関連も整理されるからね】


「何か変わるのかい?」


【いや、基本的には変わらないよ

 ただ少しの調整と魔法関連の整理だね】


「なるほどな

 じゃぁ行ってくるぜい」



神様がPCを操作すると

ディスプレイに文字が浮かび上がる。



> 神システム Ver3.00 Loading・・・


むむ、結構、VerUPするのな。

3って何が変わったんだろうか。


> 神システム Ver3.00 Loading・・・

> 完了


> 各種調整を行っています

> 完了


> スキル関連が統廃合されました。


> 転生アプリを起動します

> 転生処理を行います


> ようそこアースランドへ



さて・・・・・今度こそ実里に・・・・。

俺の意識は閉ざされた。






















何処から声がする。



「・・・か・・・・い・・・・な・・・・」


「ブ・・・・モ・・・・モ・・・・ウ・・・」


「お・・・・ま・・・・に・・・・な・・・・」


「ウ・・・・・モ・・・・モ・・・・・」


なんだろうか何処かで聞いた事があるような。

そしてとても暖かい想いを感じる。

何かに守られて祝福されているような。


背中には寝具のような感触がある。

少なくとも洞窟や地面に直ではないようだ。


周囲が薄暗くなり声が遠ざかる。

少しづつ意識が覚醒してきた。

うっすらと目を開けると何処かの部屋で

先程の会話をしていた者達は居ないようだ。


頭が上手く動かないので何とか横を見る。

手があり指もちゃんとある。


もう一度、指を良く観察すると

多少はゴツイが人族と同様の指だ。

肌も少し褐色を帯びているが間違いない。

懸念していた毛も生えておらずツルツルだ。


これはあれか?

ついに人族を引いた感じか?



更に頑張って動いて足も確認しようとするも

上手く動かない。



ジタバタしていると扉が開く音がする。


「おい、起きてるぞ」


意識がハッキリしたのか良く聞き取れる。

これは男性の声だ。

何処か懐かしい。


「ブモ・・・ブモモ・・・ウモォ」


何だろうか?

女性の声だと思うんだがやけに聞きとれない。


「先に見るなだって?

 ハハ、仕方ないな

 抱っこして見せてくれよ」



視界に影がすっと指す。

部屋の明かりが遮られて詳細がわからないが

どうも顔が大きいような。


やけにゴツゴツした指で持ち上げられる。


「ウモォ・・・・モモォ・・・・ウモモモォ」



其処に居たのは牛・・・・・そう牛だった。

明らかに牛。

どう見ても牛。


首から下は見えないが・・・・嫌な予感がする。


クルっと男性が居る方に俺を向ける。


「うわぁ!君とそっくりで可愛い子じゃないかっ!」





感嘆の声をあげたのは・・・・・・ジミーだった。





そう、ジミー・ジェイクだ。








俺はジミー(男性)とミノタウロス(メス)の

子供として爆誕した。



ようだ。

























-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-



「あれで宜しいので?」


【うんうん

 問題ないよ】


「しかしこれでは今のバランスが」


【どちらかと言えば今までが変だったんだよ

 これで全員の因果も繋がったしね

 やっとこれで始まるよ】


「貴方は・・・・嘘つきですね」


【あはは、困るなぁ

 僕は嘘なんて一回も付いていないよ

 嘘なんてね】


「そうですか・・・・・

 私にはわかりませんが

 貴方が言うのであればそうなのでしょう

 

 それでは私は失礼致します」





【ふふふ、さぁ実留君

 僕を楽しませて欲しいな

 あはは・・・・はは・・・あはははははは】


実留君の時代が来るか・・・・・ってか神がこえーよ。

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