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全ての人類を破壊する。それらは再生できない。


東大生のクイズ番組が幅を利かせている。クイズは入力と出力を一本化したような感じがして好きになれない。写真みたいな絵のようなものである。解法があっても一対一交換なので、それなら写真でいいということになる。


画家のモネは睡蓮が有名だが、ああいった強烈な画風は晩年のことであり、若い頃は抽象的な光を捉えることに血道を上げていたようである。電化製品に囲まれた我々が、自然光を意識することは滅多にない。そのためか、モネが内面を通して捉えた光は、単なる交換作用を通り越して胸を揺さぶる。


交換に価値を見出すのは、産業の変化も影響している。車の部品、カラシニコフ、作り手も引き金を引く者も代わりはいくらでもいるというわけだ。東大生の代わりもいくらでもいるし、なろう作家の代わりもいくらでもいる。


ところが、人間はモノではないと皆最近気づき始めた。交換は成り立たないのだ。それならばと引き算をしたがる人もいる。


ALS患者を死亡させたとして医師が逮捕された。彼らは主治医ではなく、SNSで知り合い、属託殺人を行ったと見られる。


実行した医師は単純に引き算をしただけなのではないか。手元にはお金が残るから損はないという短絡的な考えが透けて見える。


この問題に答えはない。ゆえに交換は成り立たない。交換が成り立つなら医師を引き算して、見世物にしてもよかろう。


マジックザギャザリングというカードゲームに、神の怒りというカードがある。一枚で複数のカードを処理できる優れものである。サブタイトルはこのカードのテキストをもじっている。まあ! お得。となったあなたは現代人だ。ケツに棒を入れて反省するように。


現実はゲームに成り下がった。コロナ禍で、正解のない問いを突きつけられた今、クイズなんてやってる場合か? 東大生には今一度考えてもらいたい。


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