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宿命


ゆたぼん君が計算は電卓にやらせればいいと言っていたらしい。


これは一面的には正しくて、電卓程度の仕事しかできない人間は電卓程度の仕事しか割り振られないということなのだろう。


ゆたぼん君がどうというよりも、社会構造がそうなのだから別に非難には当たらない。ゆたぼん君の人生観に踏み込む気もない。私も学校が嫌いだから、不登校の人に学校に行けと言っても説得力がない。


割り当てられた分業こそが宿命だと、学校や社会は教える。小学生がなりたい職業ランキングというのがわかりやすい例だが、ここに組み込まれないと人間にすらなれないという刷り込みがある。社会人という言葉はひどい。ビジネスパーソンはもっとひどい。市場のない所では人間は存在しないと言っているようなものだからだ。


宿命は分業の中にしか存在しないのか。分業というのにも色々ある。子を産み育てるとか

。こう書くと、女性蔑視に当たるので注意されたし。父親の参加も大事ですよ。私は父親がいないのでよくわからないが。


そうなってくると逆なのかもしれない。分業に宿命がなくなったから息苦しいのかもしれない。誰だってオンリーワンでいたいが、社会はなかなかそれを許さない。和田ア○子に常に監視されているようなものである。「おたく、何されてるひとなの?」


男、女、母、父親、何もかもが均質になり、そこから抜け出せない。宿命は何処に? 君の胸にとしか今は言えない。


アニメ、シンフォギアではアダムという色男が出てくる。


全裸になって色々、見せつけてくれるワケだが、最終的には変身して襲いかかってくる。


彼いわく、太古の昔に人類に呪いをかけたヤバイ奴が復活するので、神の力で武装して備えないといけないという。五期を観ると彼の言い分はあながち間違っていないような気がするのだが、響さんに「セイセイセイ」とやられてしまう。


アダムは羨ましい。あの肉体美もそうだが、彼は宿命につき従っているように思える。卑劣漢の面もあるし、受け入れられない部分もあるのだが、無視できない魅力がある。錬金術士たくあんや、ファザコン幼女は事を起こす前に何処かで改心するきっかけがあってもおかしくないのだが、人間ではないアダムにはそれがない。つまり必然性を感じる。


「僕はこんなことしてる場合じゃないんだ」


最終決戦においてもこんなことを言うのである。それで足元すくわれてたら世話ないわ。


現実はアニメのようにいかないが、宿命があるのならそれに殉じるのも悪くないと思ってしまうのだった。

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