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交響詩篇エウレカセブン ANEMONE 雑感

現在公開中の映画、ANEMONEを観てきた。


この作品は交響詩篇エウレカセブンというテレビアニメの劇場版という位置付けだが、完全な続編というわけでもないようだ。


わかりやすく言うと、エヴァンゲリオン新劇場版に近い。リビルドというか再構成されたものらしい。


元の作品は十年以上も前に放映されていた。内容は世界の危機を救った英雄の息子、レントンと、その前に現れたロボットニルヴァーシュと謎の少女エウレカを巡るボーイミーツガールものとなっている。


アネモネはエウレカと対比的な存在の少女で、敵の軍でロボットのパイロットをしている。


正直言うと、テレビアニメ版のアネモネにあまり良い印象がない。常に情緒不安定だったし、終盤になるまでエウレカとレントンの邪魔をし続けるからだ。ただ、乗っているジエンドというロボットがかっこよく、鉤爪やワイヤーアクションが印象に残っている。


アネモネを好きになったのは、漫画版を読んでからである。


凶暴さの中に繊細さが表現されており、庇護者であるデューイに捨てられまいと必死になる姿はいじらしい。時に年相応の冷めた面も見せ、飽きさせないキャラとなっている。


今回の映画でも死別した父親を慕う姿は昔のアネモネと重なる。そういった意味でも、映画アネモネも全くゼロから作り出されたわけではない事がわかる。


映画の内容としては謎の生命体、エウレカセブンに脅かされる世界。それを救えるのは十四歳の少女、アネモネだけというストーリーだ。


出だしからエヴァンゲリオン臭がプンプンする軍事用語の嵐。アネモネをアスカに変えるだけでエヴァの世界になりうる。


テレビアニメが、架空の世界を舞台にしていたのに対し、今回は現実の世界を舞台にしている。


アネモネも携帯を常に手放さない現代っ子にクラスチェンジ。彼女は、エウレカセブンの中に精神だけを飛ばし、中から破壊工作を試みるのだ。


アネモネはAIコンシェルジェ、ドミニクと共に黒いロボットジエンドを操り、目標を撃破していく。


ニルヴァーシュに乗ったエウレカとレントンがその前に何度も現れ、消えていく。


つまりアネモネはテレビ版の映像を追体験していくのだ。


外から来たアネモネはアニメ版アネモネとは違うからレントンって誰? というリアクションを取る。


後にエウレカと出会い、アネモネの見た世界はエウレカの夢だったと判明する。エウレカはレントンが死んだことで悪堕ちし、世界に八つ当たりをしているのだった。


つまりテレビ版や漫画版はエウレカの夢という事になってしまい、こんなひっくり返し方があるのかよ。大人って汚いと思った。


なんやかんやでエウレカとアネモネ和解。


序盤の空港までの道のりが、終盤に繋がっており、そこは上手く纏まっている。


最後にエウレカたちの前に巨大な卵とニルヴァーシュが出現。


どこかの星のレントン「待っててね、エウレカ」


お前は生きてるのか死んでるのかはっきりしろ。


で、次回に続く。


この映画は三部作で、次で終わるらしい。観終わってから知った。


一部を観ていないせいか、よくわからない場面も多かった。次回作で懐かしのキャラが出てくるようなので単純な夢オチにならない事を祈る。


良かった所


アネモネが可愛い。声優の小清水亜美さんの演技も素晴らしい。


ドミニクがクソイケメン。過去作ではアネモネのサンドバッグのようだった彼がとんでもない進化を遂げた。出来る執事みたいで萌える。正直こいつがくさくさしてたら映画自体観れたものじゃなかったと思う。



悪かった所


エヴァ。


ガリバージエンドがダサい。高機動型ブラックサレナみたいに装甲パージして欲しい。


単発映画で観た場合、期待値が大きかった分、内容的には微妙だった。ロボットアクションもエヴァに劣る。過去作が好きだった人はこれを機に離れるかもしれないし、アネモネとドミニクのカップリングを楽しめるかどうかで評価は変わってくると思う。私はそこそこ楽しめた。

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