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尻を突き出せ

このサイトに見切りをつけ始めたので、しおらしいサブタイトルに落ち着いた。

さて、私はこのサイトで二年近く何を為してきたのであろう。単なる時間の浪費ではなかったか。

さしたる成果も出せずにここを去ることに、漠たる不安を感じるのもまた事実である。

しかして、成果とは何ぞや。

私が小説を書き始めた時、プロにあらずば書き手にあらずと頑なに信じていたが、今ではそうは思わない。

もはや物語は限界なのではないか。遅まきながら気づいてしまった。

イザナギとイザナミが追いかけっこをし、時折イザナミが、

「あっ、見つかっちゃった!」

と、イザナギに掴まれるのを繰り返すだけになっている。その逆もあるだろうが、同じことの繰り返しである。

理性で判じよと、人は言うかもしれない。しかし、そこにも陥穽が潜んでいる。推論に推論を重ね、一見説得力があるが、かえって虚構に頑迷にしがみつくかもしれない。

と煙に巻くようなことを言いつつも、私はイザナミの尻を追いかけるのが好きなので、こうして踏みとどまってしまったことが大きな失敗のような気がする。

私が思い描く成果とは、イザナミの尻を狙うことではなく、イザナギの尻を狙うことでもない。

知りたいという欲求を満足させることだ。

私とは何者か、小説とは何か、他者とは何か、それを知るのが本懐である。

しかるにこのサイトで得た教訓というのは、他人の尻は青いということに気づき、また自分の尻も同じように青いということを知ったことだった。

あたかもイザナギとイザナミが揃っているように、何かを成すのには一人では足りぬという真理を裏書きできたのは、収穫であった。

さあ、最後に私の尻を見てもらおう。さぞや青いのであろうな。

あなたの尻はどうであろうか。

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