メンズブラ5〜友達の親と揉めると後々気まずい〜
リリアの元に、最近他の女性と挙式を上げた元婚約者のランドロフ卿が訪ねてきた。
「自分の下着も作って欲しい」
ランドロフ卿のまさかの発言に、リリアは耳を疑った。
そして、なんやかんやで、依頼を引き受けることになったリリア達。
しかし、メンズブラに関して、何も情報がない。
少しでも情報を得るために、現世とコンタクトをとる必要があると考えたリリアは、黒魔術師を頼ることに。
案内された黒魔術師の家は、まさかの『はじめてのお客様』であり、ファーストブラを提供したフローレンスだった。
「その、この辺に黒魔術師さんがいらっしゃると聞いて……」
「あぁ、お母さんですね!呼んできます!」
そう言って、ドアを開けようとするフローレンスを慌てて引き止める。
「ちょっと待ってください。念の為確認させてください。黒魔術師さんというのはフローレンスさんの……?」
「はい、ウチは代々黒魔術師の家系で、呪いとか儀式とか占いとかそっち関係を色々やらせてもらってます。私はまだ見習いなんですけどね」
フローレンスはエヘヘと照れくさそうに笑った。
道理で親子揃って黒づくめだったわけだ。
言われてみれば、長い黒髪といいメガネといい、めちゃくちゃそれっぽい格好だ。
それにしても、世間は狭い。狭すぎる。
「リリア様。お久しぶりです」
会話が聞こえていたのか、家の中からぬらりと黒い影が現れた。
もとい、フローレンスの母親だ。
「お、お久しぶりです、フローレンスのお母様……あの、黒魔術師さん、でもいらっしゃいますよね」
説教かました相手に頼み事をするのは、尋常じゃなく気まずい。
相手の目も見れないくらいだ。
「いかにも。私はフローレンスの母であり、黒魔女イザベラです」
切実に帰りたい。この状況なら、断られても諦めがつく。
「その、ご相談があるのですが……」
「分かりました。中へどうぞ」
家の中へと案内される。スタスタと廊下を歩き、部屋の前で立ち止まった。
「フローレンス、貴女は席を外して頂戴。お客様と二人で話がしたいわ」
二人きりはますます気まずい。
助けてフローレンス、と視線で助けを求めるも、これっぽっちも気づいてなさそうだ。
「はい、お母さん」
フローレンスはニコニコしながら、別室へと引っ込んでいった。
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