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後日談?

 静かな洞窟の中。

 『全てを見た魔女』こと、ゼナイド・クララックは一人封印されし『サテュロス』の前で佇んでいた。


「哀れなものねぇ……。元は同一の神だったはずなのに」


《故に、封印せねばならなかった》


 いつの間に現れたのだろう。サジタリウスが彼女に近くへ行く。


「あらあら? 神様が()()になんの御用かしら?」


 口元だけ笑う彼女に、サジタリウスは顔色一つ変えずに答える。


《聖女よ。選定の意味を正しく認識されていること、謝意を述べよう》


「ふん。そういう性格に設定しているくせに、何を今さら……」


 咎めるように言う彼女に、サジタリウスが更に続ける。


《この世界に生きし者の運命也》


 言いたい事だけ告げ、サジタリウスは去って行った。それを見送ると、ゼナイドは魔女帽子を深く被る。


「わかっているわよ。この世界は……()()()の世界と結合した世界。後輩の……『勇者』の近くに都合のいい奴しかいないのも道理よねぇ。そういう存在として生まれたんだから……」


 そうぼやくと、ゼナイドは再び自分の管轄区域へと戻って行く。そう、それが彼女の運命。『勇者』として選定された者を導くための……駒としての己を認識しながら――。

ここまで読んで頂きありがとうございました!これにて完結となります!

応援、とても嬉しかったです!これでイグナートの物語は終わりとなりますが、少しでも楽しんで頂けたなら幸いです!

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― 新着の感想 ―
[良い点] この作品を読ませていただきました。 男になって満足しても色々大変になる主人公の描写は好きです。 終盤は意外とシリアス展開ですが、基本的に明るい話でよかったです。 [気になる点] タイト…
[良い点] 遅くなりましたが、 完結おめでとうございまーす!(*⁰▿⁰*) 当初は頼りなかったイグナートが、こちらの世界の彼と元の自分と融合したことで新たな存在ともいうべき人格になったのが印象的でし…
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