プロローグ「あの夜、引き寄せられた二人」
この作品に興味を持っていただきありがとうございます!
プロローグです!
今更ながら小説家になろうでも掲載することにしました。
これからは小説家になろうとNolaノベルで同時掲載します
※この作品はNolaノベルでも同時掲載しています
「○○……君を大切にしてくれる人がきっと現れる」
そう言ったのは誰だったか……もう思い出せない、わたしは自らの名前もどこが家なのかも、もう分からなくなっていた
{……疲れた}
そう裏路地に棄てられた人形は言った、気がした。
その日は、昼下がりから雨がポツポツと降る少し寒い日だった……
ある少年は家から勘当され途方に暮れていた
「あの人達はいつも僕の話を一言も聞かず罵倒し痛めつけるばかり……」ふと言葉を溢した……疲れた、と
あれ、今言ったのは誰だ?たしかに僕は疲れた、と言った、だが他にも誰か、僕の声に重なり…疲れた、と言わなかったか?
少年はふと自身の横にある裏路地への道を見た、ここに自らと同じ棄てられた存在が居るかもしれない、そう思ったのか少年は裏路地へ吸い込まれるように歩いて行く
「誰か居るのか?……君も棄てられたのか?」
少年は裏路地にビチャビチャと音を立てながら足を進めその存在を探した、随分と奥へ来た頃、裏路地の行き止まり、色んな物が何年と棄て置かれたような……酷く湿っぽい寂しい場所に行き着いた
ずっとそこにいたのか雨に濡れボロボロになった洋服を着た人形がそこには居た
{……誰?}
人形が喋っている?……いや、先程は気付かなかったが頭に直接語りかけてきている、少年は驚いた表情をしたがそれよりも自分と似たような存在、分かり合えるかもしれない存在に惹かれていた
少年は問いかけた「君が僕を呼んだのか……?疲れた、と言ったのか?」
人形にその問いが届いた……ずっと喋ろうとしなかったが、人形は久方ぶりに喋ろうという意欲が湧いたのか、もう一度言葉を溢した……
{言った……かな……分からない、けど疲れた……}
「そうか疲れたか……僕も、疲れた」
少年は人形に近付き一緒に居ても良いか聞いた
人形は{どうでもいいわ……好きにすれば……}そう言った
人間と人形はその日、近くで寄り添い眠りについた…
その日は、疲れた人間と人形が巡り合った、人生を変える決定的な日だった。
この作品が面白い!続きが気になった!など思われましたら是非、評価やブックマークをお願い致します!
皆様の評価でモチベーションが上がり続きを書く力に繋がります!
(*´▽`)




