表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/1

1話 婚約破棄されました

初めての投稿です!


「セーラ・アナスタシア!!お前との婚約を破棄する!」

まあ…こんな貴族達が沢山いる場所で堂々と婚約破棄をするとはなかなか勇気のある方。

「え…?何事かしら?」

「国王陛下が婚約破棄を宣言したぞ?」

婚約破棄と聞いて貴族達は騒ぎ始める

(婚約破棄する理由を聞いてみようかしら)

「なぜですか?」

そう言うと国王は笑う

「とぼけてるのか?お前は、本物の聖女と偽って国民を騙してただろう?」

「本物の聖女と偽った?

彼女は、ちゃんと聖女としての責務を果たしていたはず…」

そう私はこの帝国の聖女として

伝染病の患者を魔法で治したり魔獣に襲われた人々を癒したり魔獣避けの物を渡したりなどしっかりと責務を全うしてきた。

それなのに、この国王は私が偽りながら責務をやってきたというのだろうか?

「お前は神聖魔法を使えるな?」

「はい。」

神聖魔法は聖女だけにしか使えないもの。

15歳の時私は神聖魔法を学び

神聖魔法を使いこなせたことにより私が聖女だということを神が告げた。

「神聖魔法はセーラしか使えないと思っていたが…」

「それはセーラの策略による嘘だったのだ!!」

嘘ですって?どこからその根拠があるのでしょう?

「…では神聖魔法を使えたのは誰ですか?そして本物の聖女は誰なのですか?」

私は尋ねる

まあ、仕方なくですが

「ほう?偽物であることを認めるんだな?

じゃあ、紹介しようじゃないか」

「アリアナこっちに来たまえ」

「分かりました〜」

アリアナという人が国王の隣に立ちました。

その人はピンク髪のツインテールでフリフリとしたドレスを着た人で本当に本物の聖女か?と疑う

「神聖魔法を使っていたのははこのアリアナ・リア

だった。そういうことだセーラ、お前との婚約を破棄させてもらう」

「…承知しました」

「偽物の聖女セーラとの婚約を破棄したことにより、本物の聖女アリアナと婚約することを宣言する。」

「…」

今まで聖女として責務を全うしてきた

けれど、ここでもう聖女としての役目は終わってしまった。

「セーラ、お前の罪は重い

国外に追放とする!」

結果国外追放になりますし…

でもいいですわ

「分かりましたでは失礼します」

私はカーテシーをしその場を後にする

(なんて冷たい女だあいつは)


城の廊下で私はドレスの裾を持って走る

(早くこの国を出ていかないと)

国王にまた面倒なことを言われそうですし…。

(この国を出ていったら何をしようかしら?)

聖女の役目がなくなったから嬉しいという訳ではない

聖女としての役目を全うすることは誇りに思っていた。けど、こんな風に聖女としての役目がこんな風に終わるとは思っていなかった。

(考えてももう終わったこともうこのことは忘れましょう)

そう自分に言い聞かせていると

ドンッと誰かとぶつかった

「も、申し訳ありません!…って」

私はぶつかった人を見ると背筋が凍ってしまった。


セーラがいなくなったなら帝国はどうなるのやら…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ