第48夜 調査
ー天海警察署地下1階ー
「反町さん、これ見てください。」
三者が写真を机に広げた。
「玉井愛美じゃないか。これがどうした?」
「こちらの写真が最近撮られたもの、そしてもう一方の写真は50年前に撮られたものです。」
「50年前だと!?
だがどっからどう見ても同一人物…どうなってるんだ…。」
反町が2枚の写真を見比べていると逆井が話に入ってきた。
「50年前というと丁度月美学会が創設された頃ですね。創設者の名前は確か…尾田球代。」
逆井が考え事をするように視線をやや上に向ける。
「どうなってやがる、月美学会…。」
反町はしばらくの間2枚の写真を見比べていた。
ー漆原家ー
無有と妲鬼、楽鬼がリビングに集まっている。
「無有様、あれから20年も経つわ。
私達本当に戻れるのかしら?」
「今は無理だが、いずれは必ず戻る。
それにやっと手がかりが掴めてきた。
この間お前達が殺した鈴木という女…あやつが属していた月美学会が、この一件に絡んでいる可能性が出てきたんだ。
刃鬼が潜入調査をしているが、おそらく裏で糸を引いている奴が居る。
余はそやつが金色の糸ではないかと睨んでいるんだが、だとすれば慎重に行動せねばならん。
ヤツは狡猾で強い。
隙を見せればこちらがやられるかもしれないほどにな。」
無有はポメラニアンの顔でいつになく険しい表情を見せる。
「一対一で無有様に勝てる奴が正界に居るの?
そいつはすげーや。」
楽鬼が楽しそうに鈴木の頭を投げたり回したりして遊んでいる。
「わからんがな。しかし可能性は高い。
いずれにせよ、今は刃鬼の報告を待とう。」
妲己と楽鬼が頷く。
無有は窓から見える月を眺めていた。




