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陰to陽  作者: 黒川一
ー薄明編ー
54/82

第48夜 調査






ー天海警察署地下1階ー



「反町さん、これ見てください。」

三者が写真を机に広げた。


「玉井愛美じゃないか。これがどうした?」


「こちらの写真が最近撮られたもの、そしてもう一方の写真は50年前に撮られたものです。」


「50年前だと!?

だがどっからどう見ても同一人物…どうなってるんだ…。」


反町が2枚の写真を見比べていると逆井が話に入ってきた。


「50年前というと丁度月美学会が創設された頃ですね。創設者の名前は確か…尾田球代(おだたまよ)。」


逆井が考え事をするように視線をやや上に向ける。


「どうなってやがる、月美学会…。」


反町はしばらくの間2枚の写真を見比べていた。






ー漆原家ー



無有と妲鬼、楽鬼がリビングに集まっている。


「無有様、あれから20年も経つわ。

私達本当に戻れるのかしら?」


「今は無理だが、いずれは必ず戻る。

それにやっと手がかりが掴めてきた。

この間お前達が殺した鈴木という女…あやつが属していた月美学会が、この一件に絡んでいる可能性が出てきたんだ。

刃鬼(じんき)が潜入調査をしているが、おそらく裏で糸を引いている奴が居る。

余はそやつが金色の糸ではないかと睨んでいるんだが、だとすれば慎重に行動せねばならん。

ヤツは狡猾で強い。

隙を見せればこちらがやられるかもしれないほどにな。」

無有はポメラニアンの顔でいつになく険しい表情を見せる。


一対一(サシ)で無有様に勝てる奴が正界に居るの?

そいつはすげーや。」

楽鬼が楽しそうに鈴木の頭を投げたり回したりして遊んでいる。


「わからんがな。しかし可能性は高い。

いずれにせよ、今は刃鬼の報告を待とう。」


妲己と楽鬼が頷く。



無有は窓から見える月を眺めていた。

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― 新着の感想 ―
[良い点] じわじわとくるこの展開が実に面白いですね。 [一言] 更新の連投お疲れ様です。 前原君は、かなり裏がありそうですね。 漆原君は、せっかく救った彼女たちを、守り切れるのか 無有たちの因縁も…
2020/03/17 19:51 退会済み
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