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非日常 魔王の苦悩
彼らが落ちてきて少し経ったところ。
私はオードヴィーが好きだ。見た目はもちろん、真っ直ぐなところや、情に厚く、そして冷酷であれる魂に惹かれる。
だから、どんなに思いを否定されても私は彼を思い続けると決めた。
…決めたハズ、だったの。
「フリージアさん、ヴィーに片思いするの、疲れない?僕にしておかない?」
いくら見た目が同じでも、女の子に囲まれて、デレデレしているこの家の家主とは絶対に惹かれない。だから、なんども断った。
「報われずとも、私はヴィーが好きだ。おぬしに分ける情などない。」
それでも、家主は諦めない。
「じゃあ、僕もずっと報われないのかな?でも、諦めないから。」
突き放しているのに、傷つけるように言うのに、家主はへこたれず、ニコニコしながら毎日告白してくる。しかし、そんな告白をしてくるのにも関わらず、朝は幼馴染みと同衾し、学校とやらではおなごを侍らせ、不誠実極まりない!と憤慨していると、緑茶を啜りながらオードヴィーが一言。
「…フリージア、それは嫉妬では?」
違う!そんなはずはないのだ!




