メイド服のユカリ・その3
その後も、奇妙なメイド服の日々が続いた。
あたしは毎朝、クローゼットに並んだメイド服の中から「一番マシ」だと思えるメイド服を悩み選んで着る。でも、その「マシ」だと思った服も、翌日には消えてしまう。一度着たものを再び着ることは許されていないのだ。だから、翌日はさらに狭まった選択肢のなかから選ぶことになる。
つまりは、遅かれ早かれ、いずれはクローゼットの中にある全てのメイド服を一度は着なければならないのだ。
「…だったら考えるだけ無駄かも。」
そんな風に思い始めた週末の朝、あたしは決心した。どうせいずれは着ることになるのなら、悩むだけ無意味だ。ならば、いっそ…。
そう考えたあたしは、クローゼットの一番奥にあった、一番大胆でセクシーなメイド服を取り出した。
「これ、着るの…?」
それはまるで男性を誘惑することを目的としたような、大胆なデザインのメイド服?だった。
へそ出しスタイルのクロップトップのビスチェに、驚くほど丈の短いミニスカート。ガーターで吊られた網タイツにブラックのエナメルブーツ。
ビスチェもスカートも、黒の光沢あるサテン生地が用いられているが、それは服と呼ぶにはあまりに心許ないほど薄い。白いレースの縁取りがかろうじてメイド風と言えるかもしれないけれど、どちらかといえばランジェリーに近いのではないかと思われるような頼りない代物だった。薄い生地が肌に直接触れる感覚が想像できて、手に持つだけで体が熱くなる。
「でも…これも、いずれ着ることになるんだよね…」
少しだけ躊躇したけれど、今日は休日だ。外に出る必要もないし、誰かに見られる心配もない。どんなに恥ずかしい恰好でも、自分だけの空間でなら問題ないはずだ。そう自分に言い聞かせながら、あたしはゆっくりと服を身にまとった。
鏡の前に立つと、そこに映る自分の姿に言葉を失った。
胸元が大きく開いたクロップトップのビスチェは、ぐっと押し上げられたバストの谷間を大胆に露出し、さらにその膨らみを誇示するかのように双丘に沿ったストーンが散りばめられている。そしてその下は大胆にカットされ、ウエストを惜しげもなくさらけ出している。メイド服らしく、肩紐にはフリルがあしらわれてはいるものの、薄いレースのそれはメイド服にある清楚さや可愛らしさではなく、むしろランジェリーのようなセクシーさを醸し出していた。
スカートは股下ギリギリの丈で、太腿を付け根から大胆に露出させている。スカートを指でつまんで軽く揺らしてみるだけで、レース飾りのついた白いインナーパンツが顔を覗かせた。下着じゃないとわかっていても、それでもこの短さはやっぱり落ち着かない。視線を向けるのもためらわれて、思わず顔が熱くなる。
さらに視線を落とすと、網タイツの脚が視界に入り、ガーターが絶妙な位置でちらりと覗いているのが目を引く。その先に見える靴はヒールの高いひざ下ブーツ。黒いエナメルの光沢が、足元を引き締めると共にセクシーさを強調しているようだ。
振り返ってバックスタイルを確認する。
前から見た時にスカートが股下ギリギリということは、後ろはお尻の丸みの分、スカートの生地が持ち上がってしまうことになる。案の定、お尻の下半分が露出し、レースつきのインナーパンツがはっきりと見えていた。露出用の衣装とはいえ、ここまでくるとやっぱり恥ずかしい。
そしてその上、背中に至っては、華奢なビスチェのストラップしかなくて、肩から腰までほとんど何もない。こんなに肌をさらすのは、人生で初めてだった。
「こんなに肌を出すなんて…」
あたしは全身が火照るような恥ずかしさに襲われた。部屋の中でさえ、この姿でいること自体が恥ずかしくてたまらない。まして外に出るなんて、絶対無理。
でも、幸い、今日は休日。外に出る必要はないし、誰にも見られない。そう自分に言い聞かせながら、あたしは深呼吸をした。
「よし、今日はこれで過ごそう。家から一歩も外に出ない!」
あたしはそう決意すると、すぐに部屋のカーテンを閉めた。外の視線どころか、陽の光すらこの姿では恥ずかしくて耐えられない。心を落ち着かせながら、今日は誰にも会わず、静かに過ごそうと決めた。
でも、そんな計画はすぐに崩れてしまった。
チャイムが鳴る。スマホで確認すると、アヤからのメッセージが届いていた。
「ちょっと寄るね~。借りてた本、返すから!」
「ええっ…今!?」
こんな格好でドアを開けられるわけがない。でも、アヤはもう来ている。あたしは悩んだ末に、ドアを少しだけ…本が通るくらいの隙間分だけ開けてアヤを迎えた。
「ごめん、今ちょっと…」外に出られる恰好じゃないから、と言おうとする間もなくアヤは勢いよくドアを全開にして入ってきた。
全身の血の気が一瞬で引き、思わず両手で身体を隠す。平然としているアヤの背中越しに外の風景が見えるが、幸い誰もいないようだった。
「おじゃましま~す!」
アヤはあたしの姿に全く気に留める様子もなく、笑顔で靴を脱いで部屋に入ってきた。あたしは心臓が跳ね上がるような緊張感に包まれながら、思わず玄関から廊下に後ずさった。そんなあたしにかまうことなく、アヤはそのまま廊下を通り抜けてリビングのソファに腰を下ろす。気の置けない親友らしい、いつもと変わらない行動だけど、今日に限っては緊張感しか感じない。
「ねえ、この本で合ってるよね?」アヤは鞄から本を取り出しながら振り返る。アヤの視界にあたしの全身が映る。
「……うん。」
次の瞬間、何か言われるんじゃないかと息を止めた。でも、アヤは全く気に留める様子もなく、そのまま普通に会話を続けた。
「そうだ、この後、ショッピング行かない?ほら、こないだユカリが見つけたっていうカフェにも行ってみたいし!」
「えっ…」
その誘いに、あたしは全力で首を横に振った。
「無理無理!こんな格好で外に出られるわけないでしょ!」
「あはは、何言ってるの?普通じゃん。」
また出た、その「普通」発言。あたしの露出度満点の姿を目の当たりにして、普通、と言い張るアヤ。
「いやいや、見てよ、この格好。これ、普通に見える?こんな露出の多い恰好で出かけられるわけないじゃん!」
「メイド服なんだから当たり前じゃん。隠してたらそれこそ変だよ?」
あたしは頭を抱えた。何度念を押しても、アヤは全く疑問を持たない。むしろ、抵抗を感じることの方が変だと言われてしまう。そして、ひたすら困惑するあたしを気に留めるでもなく、今日の予定を楽しそうに語り始めた。
「新しい雑貨屋も行きたいし、あと、あそこのジェラートも食べに行きたいな~」
…結局、あたしは完全に押し負けてしまった。逃げ場もないこの状況では、根負けするしかなかった。
「…わかった。行くわよ。」
半ばやけくそで、あたしは自分を奮い立たせた。この状況、どんなに恥ずかしくても、アヤと一緒に出かけるしかない。アヤの「普通」発言を信じて。
ドアを開けて外に一歩踏み出すと、強い日差しが肌に触れた。あたしの心臓は今にも爆発しそうだった。
* * * * * * *
人通りの多い繁華街を、あたしとアヤは並んで歩いた。カラフルな看板やショーウィンドウが並ぶ賑やかな通りには、買い物を楽しむ人々の笑顔があふれていた。
しかし、あたしは全く楽しむ余裕がなかった。
あまりに露出の多い恰好に、周囲の目線が気になって仕方がない。視線を感じるたびに、思わず左腕で胸を隠し、右手で前や後ろのスカートを引っ張る仕草を繰り返してしまう。
「ねえ、ユカリ?」
アヤが急に立ち止まり、あたしを振り返った。
「なんか、さっきから挙動不審なんだけど…どうかしたの?」
「え…?」
あたしは一瞬固まった。アヤは軽くため息をついて、あたしの肩に手を置いた。
「だって、さっきから意味もなく胸や下半身を手で隠そうとしてるように見えるけど…裸で歩いているわけじゃあるまいし、何だか変だよ?」
いや、隠したくなるような恰好なんだけど。
「でも、こんな格好で…隠さないと見られそうで…」そう言いかけたけれど、アヤは全く気にしていない様子で話を続けた。
「別に隠す必要ないじゃん。っていうか、隠す方が変じゃない?ほら、周りの人も不思議そうな目で見てるし…」
「隠す方が変…?」
「ほら、もしあたしがこんな風にして歩いてたら変だと思うでしょ?」と、アヤは手で胸と股間を隠しながら身をよじらせる。確かに変な動きだけど、それはちゃんとした服を着てるからであって、あたしとは違う。
でも、アヤはあたしが普通にちゃんとした恰好をしていると思っているのだ。アヤだけでなく、周囲の人たちも皆。だから、恥ずかしがってる方が変、ということなのだろう。
「そ、そうだね…今日はあまり着慣れてないメイド服だったから、ちょっと戸惑っちゃって…」露出が多くて恥ずかしいから、と言ってもきっとアヤには理解してもらえないと思ったあたしは、適当に誤魔化すことにした。
「あ、そうだよね、今日のメイド服って、いつもと違ってリボンがついてないものね!わかるー。」
よくわからない謎理論を持ち出してあたしが恥ずかしがってる理由に納得?したアヤは、疑いようのない好意に満ちた表情で話を続ける。
「だったらさ、むしろ堂々と見せつけるように歩いてみたら。その方が自然だよ。」
アヤも周囲の人も、だれもあたしの恰好が変だとは思っていない。頭ではそう分かっていても、やっぱりこの姿は恥ずかしい。こんな恰好で堂々と歩くなんて無理だと思った。でも、これ以上恥ずかしそうにしていると、ますます注目を集めるだけだ。
結局、あたしはアヤの言葉に従うことにした。
「…うん、わかった。やってみる。」
あたしは大きく息を吸い込んで、肩を張り、胸を張った。腕を下ろし、身体を隠す仕草をやめて、堂々と見せつけるように歩き始める。
最初は全身が震えるような恥ずかしさだった。でも、歩き続けるうちに、不思議な感情が芽生えてきた。
(何だろう、この感覚…)
自分をさらけ出すことへの恥ずかしさの中に、ほんの少しだけ満たされるような気持ちが混じっている。自分でも説明できない感覚に戸惑いながら、あたしはアヤと一緒に通りを進み続けた。
やがてあたしたちは、お目当てのカフェにたどり着いた。小さな雑貨屋の隣にある隠れ家のような雰囲気のカフェ。以前あたしが通りがかりに見つけたこの場所は、木の看板と大きなガラス窓が印象的だった。
「ここなのね、ユカリ!いい感じじゃない?」
「あ、うん…」
まだ頭の中が混乱していたけれど、とりあえずカフェの中へ入った。
カフェに入ると、木目調のインテリアと柔らかい間接照明が迎えてくれた。外の喧騒とは対照的な、落ち着いた雰囲気が漂う。カウンターの向こうでバリスタがコーヒーを淹れる香りが広がり、心を少しだけ和らげてくれる。
「あ、あそこ空いてる!」
アヤが指差した窓際の席に二人で向かった。周囲には他の客もいたが、特にこちらに注目している様子はない。普通のカフェで、普通の時間を過ごしているように見える――あたし以外は。
メニューを開きながら、アヤは楽しそうにオススメを選び始める。あたしもそれに倣ってメニューを眺めたが、どうしても周りの視線が気になって落ち着かない。実際には誰も見ていない。それでも、自分がこのカフェに「不釣り合いな恰好」である気がしてならなかった。
「決めた!あたしはキャラメルラテにする。ユカリは?」
「えっと…じゃあ、同じので。」
アヤが店員を呼び、注文を済ませる。店員もまた、あたしの格好に何の反応も示さなかった。これが「普通」であることを当然のように受け入れている。
暫くして、カフェの一角からざわめきが聞こえた。その辺りの何人かの客の視線の先に、若い男性がいた。彼は機材をいじりながら、リラックスした様子でコーヒーを飲んでいる。その傍を通りがかる客の顔にも、どこか興奮した様子が見て取れた。
「あれ、レンじゃない?」
アヤがスマホを片手に驚いたように言った。
「レン?」
あたしは首を傾げる。
「知らないの?超有名なユーチューバーだよ!めっちゃフォロワー多いし、今どきの人なら知らない人はいないくらい!」
画面には「レン」という名前とともに、爽やかな笑顔で配信している彼の姿が表示されていた。
「すごい偶然だよね。話しかけてみようよ!」
「えっ、ちょっと待って!」
止める間もなく、アヤは席を立ち、レンに向かっていった。慌てて追いかけるあたし。アヤはレンの席の前で笑顔を浮かべた。
「すみません、レンさんですよね?動画いつも見てます!すごく面白くて大好きなんです!」
レンは少し驚いたようだったが、すぐに柔らかな笑顔を浮かべた。「ありがとう。そう言ってもらえると嬉しいよ。」
「今、配信中なんですか?」
「いや、今日はただの下見みたいなものだけど…君たち、このカフェによく来るの?」
「いえ、今日が初めてなんです!ユカリが見つけてくれて、それで行ってみようって。」
アヤが振り返り、あたしを紹介するように手を広げた。その瞬間、レンの視線があたしに向けられた。
「…ユカリさん?」
あたしは少し身構えた。自分の格好が気になる。こんな露出の多いセクシーなメイド服を着ていることを指摘されたら――。
「君、すごく可愛いね。」
「えっ?」
予想外の言葉に、心臓が一瞬止まる。あたしは聞き間違いだと思った。だけど、レンの視線はあたしの顔に向けられていて、その表情は真剣だった。
「配信に少しだけ登場してくれない?カフェの雰囲気を紹介したいんだ。」
「え、いや、ちょっと…」
戸惑うあたしをよそに、アヤが間髪入れずに答える。
「もちろん!ユカリ、いいよね?」
返事を待たずに話が進み、レンはカメラをセットし始めた。あたしは心臓をバクバクさせながら、その場に立ち尽くしていた。
「こんにちは、レンです!今日はこの素敵なカフェで、偶然素敵な二人に出会いました!」
カメラに向かって軽快に話し始めるレン。その横に立たされているあたしは、視線をカメラに向けるのも怖い。
だけどレンの表情には、どこか優しさがあった。彼は自然体で質問を投げかけてきて、アヤが楽しそうに答える。あたしは笑顔を作るだけで精一杯だった。
「ユカリさん、普段からこういうカフェが好きなの?」
「あ、はい…静かなところが好きで…」
ぎこちなく答えたあたしを見て、レンはふっと微笑んだ。
「照れてる姿も可愛いね。」
その一言で、顔が真っ赤になった。レンはあたしの服装には一切触れない。ただ、あたし自身を「可愛い」と評価している。それが何だか不思議で仕方なかった。
配信は数分で終わり、レンはカメラを片付けながらお礼を言った。「ありがとう。二人とも、とても良い雰囲気だったよ。」
* * * * * * *
家に戻り、あたしはスマホでレンの動画を確認した。配信はすでにアップロードされていて、再生数は驚くほど伸びていた。コメント欄を見ると、視聴者たちの言葉が次々に並んでいる。
恐る恐るスクロールすると――。
「ユカリさん、めっちゃ可愛い!」
「この子、モデルみたいだね!」
「レンさん、いい子見つけたね!」
(…何で?)
どれも好意的なコメントばかりだ。あたしの格好は、どう考えても普通じゃないはずなのに、誰もそのことを指摘しない。視聴者たちはあたしの顔にばかり注目している。そのことに不思議な安堵を感じる一方、頭の片隅では「おかしい」と思う自分がいた。
「…可愛い、って。」
初めて聞くその言葉に、胸がざわついた。あたしはずっと平凡で地味な顔だと思っていたし、実際クラスでも目立たないタイプだった。だけど、メイド服を着るようになってから、自然とメイクにも気を遣うようになった。それが、あたしの新しい一面を引き出してくれたのかもしれない。
* * * * * * *
翌朝、クローゼットを開けたとき、あたしの心には少しだけ余裕があった。今日はどのメイド服にしようか、そんな考えが自然と浮かんできたのだ。
「…これにしようかな。」
選んだのは、昨日とは対照的に可愛らしいタイプのメイド服だった。
トップスはオフショルダータイプで、肩のラインを大胆に露出。胸元は大きくハート型に切り抜かれ、そこから胸の谷間が覗いている。切り抜きの縁にはピンクゴールドの刺繍が施されていて、視線を引きつけるアクセントになっている。
コルセット風のデザインで引き締められたウエスト部分にはゴールドの細いチェーンが装飾的に巻かれ、揺れるチャームがアクセントとして加えられている。そしてそこから広がるスカートは股下ギリギリのミニ丈。太腿を付け根から大胆に露出させているが、その中に仕込まれたパニエのボリューム感でパンティが露わになるのをしっかりと隠している。そしてそのスカートのボリュームに負けない程大きなリボンが腰に結ばれて可愛らしさを強調。
足元は、編み上げ風のニーソックスにエナメル素材のショートブーツ。ヒールはそんなに高くないけど、踵部分に飾られた細かいスタッズが、非日常感を強調している。
全体的に露出度は高めだが、エッチというよりは可愛らしさが勝る印象。要所に施された白いフリルとスカートに取り付けられたミニエプロンがかろうじてメイドらしさを表しているみたいだけど、どちらかというとアイドルの衣装といった方が近い気がする。
鏡に映った自分の姿を見ても、相変わらず恥ずかしさは拭えないものの、以前ほどの不安は感じなかった。
(…可愛い、のかな?)
レンの動画で自分が「可愛い」と言われたこと、その言葉が未だに胸の中で温かく響いている。それは初めての感覚だった。
それから日々を重ねるごとに、あたしは次第にメイド服を着ることに慣れていった。恥ずかしい気持ちが完全に消えたわけではないけれど、少なくとも不安や恐怖は薄れていった。そして毎朝、クローゼットを開けるたび、可愛いデザインにするか、それとも少し大胆なタイプに挑戦するか――そんな小さな楽しみさえ感じられるようになっていた。
そんなふうに、メイド服が日常となった世界で、あたしの日々は続いていった。
* * * * * * *
それから十余日。クローゼットに残されたメイド服はあと一着。それを見て、ようやく終わりが見えた気がした。
(これを着れば、この奇妙な日々も終わるのかな…?)
そんな期待が胸をよぎる。それと同時に、ほんの少しだけ寂しさも感じていた。初めて着た時の恥ずかしさや、他人の視線が怖かった記憶。それがいつの間にか、自分にとって普通のことになっていた。鏡の前でメイド服に着替え、ヘッドドレスを整えるたびに、少しずつ楽しさを感じるようになっていたからだ。
でも、それも今日で終わり。明日からはまた、元の生活に戻るのだろう。
* * * * * * *
――翌朝。
クローゼットの扉を開けた瞬間、あたしはまた絶句した。そこには真新しい衣装がずらりと並んでいたのだ。
…バニーガールの衣装が。
(第一部・完)
第二部はタネ明かし編です。




