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<80> 忘れ物
人生には忘れ物が付いて回る。付いて回らなくてもいいのに付いて回るのだから困ったものだ。忘れたっ! と気づく瞬間が早いか遅いかで、人生のその後の展開が大きく変わってくるから怖いのです。^^
舘鼻は、よく物事を忘れる男だった。医者にもかかったが、健忘症ではありません…とニヤけて言われた舘鼻だった。あなたは馬鹿なんですよ…というのが医者の本音だったが、そうとも言えず哂って暈したのだ。それを気にせず、ああ、そうですか…と素直に思ったのだから、舘鼻もそれだけの男だった。そんな舘鼻だったから、よく忘れ物をした。そんなこともあり、舘鼻は重要な物は身体に身に括り着け、物事は必ずメモ書きした。だが、それでも忘れ物をするのだから、どぉ~しようもなかった。括りつけた物がなぜ重要なのか? を忘れ、メモ書きしたメモを忘れるのだから忘れ物の天才といも言えた。そんなある日、舘鼻は旅行に出た。ところが飛行場で物忘れしたことを思い出した。それが幸いして、乗り遅れた旅客機が墜落し、助かったのである。
忘れ物をした場合でも、人生では幸運なことがあるんですね。^^
完




