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悪夢の始まり


2つの人影が九州のとある地方へと舞い降りた。

数日前に未曾有の震災に見舞われた場所だ。


「先生?」

此の世のモノとは思えない程の美貌をした女子高校生は、マットブラックの瞳をした青年へと声を発した。


「どうした?」

マットブラックの瞳を持つ青年は、その少女へと優しく声をかける。その表情は慈愛で満ちていた。


「此の場所が始まりの場所になるのですか?」


「そうだね。此処から世界の終わりが始まるよ。」

マットブラックの青年は瓦礫の上を戸惑うことなく歩き始めた。そして、呻き声が聞こえる方へと歩みを進める。


「手を貸してくれませんか?」

青年と同じほどの年齢の男性が2人に気付くと声をかけてきた。崩壊した家屋の隙間から助けを求めている人に手を差し伸べている様子だ。子供のように純粋に必死にその男性は家屋の瓦礫を少しずつ移動している。その手は血にまみれていた。


「えぇ。喜んで。その為に此処へ来たのですから…。」

マットブラックの瞳をその男性へと向ける。それから少女へと優しい声を発した。

「其処で待っててね。直ぐに終わるから…。」



そうしてマットブラックの瞳の青年はー

その子供の様な心を持つ男性へと近付いた。




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