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異世界管理者   作者: チョッピ
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第13話「盗賊の親分との決着」

第13話「盗賊の親分との決着」


俺は辺りを見回すがやはり、親分の姿は見えない。でも気配のようなものは感じる、隠れているのか?。部屋は広くはない、隠れる場所だってない。でも姿は見えない・・。


【どこだ!隠れないで出てこい。】

俺は辺りを見渡しながら言うが、何の反応もない。俺の体が吹っ飛ぶ!蹴られたような衝撃だ。

2人も見渡すがやはり姿はない。姿を消す魔法か?。魔法を見た時に有るには有ったが盗賊が覚えているとは思わなかった。それとも違うスキルなのか。


【ルインさん任せて下さい。】

キャロが何やら呪文を唱えるとキャロが何も無い所に勢いよく斬り付ける。


親分の姿が現れる。軽く親分の二の腕が切れて血が滲んでいた。親分は唾を吐き腕の血を拭った。

【ウルフのガキは嗅覚が使えたんだったな。っち、俺様の得意な潜伏スキルが意味ないぜ。】


キャロのスキルの超嗅覚の事だろう。姿が見えないのは潜伏スキルだったのか、俺が洞窟で不意打ちをくらって殴られたのはそのスキルか。牢屋を出る時に攻撃スキルはチェックしたが見てなかった。


キャロは武者震いであろうか、今まで痛めつけられた事による恐怖だろうか少し震えている。キャロが鋭い眼光で睨んでいる。

【お前は絶対に殺す!】


キャロが強く言い放つが親分は動じない、それどころか腰に持っていた短剣を手に取りにやけている。

【お前の両親を殺った時はお前は、泣いてただけじゃねぇーか。お前が俺様に捕まったせいで親父はあんなに強いのに抵抗も出来ずに死んだんだぜぇ。そんなチビウルフに何ができるーって】


親分は明らかにキャロを挑発している。俺はキャロに落ち着くように言おうとしたがキャロは親分に向かって飛びかかってしまった。

怒りに任せて真っすぐ突っ込んで行くキャロ、戦闘経験が上の相手にそんな事はすれば軽く避けられ最悪斬られる。俺もそうはさせまいと突っ込んで行くがキャロに出遅れているのでキャロの攻撃は避けられ捕まる。


【まぁ~た捕まっちまったなぁ。今度はおまえのせいであいつらが死ぬんだぜぇ。】

親分はキャロの首に短剣を近づけにやつく。

【お前ら武器を捨てろ】


俺が武器を捨てると、エルートも武器を捨てる。

【私の事はかまわずこいつを殺してください!】

キャロは覚悟できているのだろう。例え自分が死のうとこいつさえ殺せればいいのだろう。


【そんな事できないよ】

俺はキャロに笑顔で答える。しかしこの状況まずい下手に動けば本当にキャロが危ない。かと言って何もしなければ、俺はいいがエルートが危険だ。どうにかしなければ!

親分はキャロを捕えている反対の手で腰から何やらまたアイテムを取り出している。取り出したアイテムを俺の方に向け何やら軽く光ると、俺の足に軽い切り傷がつく、かまいたちのような攻撃か!

何十回かかまいたちをくらい片膝を着く、傷は浅いがこのままでは本当に手詰まりだ。


【まだ寝るなよ!ゆっくり苦しめて殺してやる。】

親分は笑った。キャロは泣きそうだ。エルートも俺の方に来ようとするが手で来るなと合図し静止する。


【私の事はもういいから、こいつを殺してください!もう家族も居ないし、生きていても意味ないです・・。だからもうあたしのせいで誰かが死ぬのは見たくないです・・・。】


親分とキャロの後ろの壁に掛けられた松明でハッキリとキャロの顔は見えなかったがキャロは泣き出している。ご両親が殺された時と似たような展開なのだろう。俺はキャロを見てゆっくり立ち上がる。


【キャロ・・。俺はキャロに生きてて欲しい、家族も作ればいい、誰も居ないなら俺がなる。それに俺は絶対に死なないし、キャロも死なせない!救ってみせるって約束したでしょ】

俺はキャロに笑顔を向ける。


親分は唾を吐く

【英雄気取りか!もういい死ねぇ】

親玉の持っていたアイテムが先ほどまでとは違い強く光る。


【だめぇ~】

親分の手を振りほどき首に軽い傷をつけながらキャロが抵抗する!邪魔された親分はキャロに短剣を振りかざす。俺はキャロが抵抗したと同時に動きポタヌイ〔自分の武器〕を拾う。


キャロの額に親分の剣先が当たるが親分の動きが止まる、キャロの額に当たった剣先から血がスゥーと流れる。俺はキャロの方に駆け寄り、傷を確認。致命傷はないすぐに傷を癒す。エルートも武器を拾いこちらに来る。


キャロは涙を流して抱きついて来る。

【ごめんなさい。私のせぃ・・。】

【何も謝る事はないよ】


キャロは何度も謝って何か言おうとしたが俺はキャロの言葉を遮り、俺の胸に抱きしめ頭をなでた。

【キャロのおかげで助かったよありがとう。】


親分は動けずにその場で硬直している。さっきまでは親分とキャロの後ろの壁に掛けられた松明が有ったが俺の足元の所までは親分の影が来てなかった、俺が膝を着いた時と攻撃を受けている時に、親分の影に少しずつ近づこうとしたが、キャロが抵抗してくれたおかげで親分の影が俺の所まで伸びてきたのだ。俺はポタヌイを拾い、スキルのシャドウ・ツヴァン〔影を捕え拘束する〕を使った。このスキルは調べた時に見つけて最初から使おうと思っていた。部屋に入った時に魔法をかなり手加減してしまい危機的状況になってしまったのは反省しなければならない。


俺が親分を倒してもいいがやっぱり過去の出来事にキャロがちゃんとけじめをつけるにはこの方がいいと思ったからだ。復讐がキャロにとっていい事か、どうかは俺には判断できない、けれどキャロの今の生きがえはこれなのだろうから。


キャロの使っていた剣を拾い渡す。

【こいつは俺が拘束しているから、動けない。こいつをどうするかはキャロが決めたらいい。】


親分は拘束されているので声は出るが舌を動かせないので何を言ってるのは分からない。所々分かるがきっと命乞いをしているのだろう。キャロは両手で剣をギュっと強く握りしめ親分を斬った。


エルートが俺の方に来て回復魔法を使おうとしたが、俺の傷はすでに治っていた。親分を斬ったキャロは泣きくずれていた。


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