第12話「敵討ち」
第12話「敵討ち」
まずはこの縄を解かないと俺は火の初級魔法を使う。火力を調整し縄を焼き切る事に成功!それを見ていた2人の反応がおかしい・・・。
エルートは唖然としているし、キャロは驚いて口が少しあいている。俺なんかまずい事したかなぁ・・・。
【2人共どうした?】
【どうしたじゃないです】 2人が声を揃えて言ってくる。
【この牢屋には魔法が使えない結界が張られているんですよ】
そうだったのか!!だから見張りも居ないし、エルートも自分の魔法で縄を焼き切らなかったのね。
どう誤魔化すか・・・ない。何にも思いつかい。
【エルートは知ってると思うけど俺普通と違うからねw】笑って誤魔化した。
もうそれしか思いつかなかった。
【確かにご主人様は普通ではないですが・・。】
【エルートさんあなたのご主人は何者なんですか?】
【優しくて、最高のご主人さまですよ】
キャロがエルートに話を振ってくれたおかげで何とか誤魔化せるか。その後キャロは普通にエルート話していた。その間俺は使えるだろう魔法とスキルを見ておく。
捕まって縄で縛られて居るのに、この2人は楽しそうに話している。おいおい・・。
エルートの縄を焼き切り、次にキャロの縄を切った。
【キャロ少し動くなよ】
キャロが頷く、俺は回復魔法をキャロにかけて体の傷を癒す。キャロは驚いていたが何も聞いて来なかった。
【ルインさんありがとうございます。】
俺の名前はエルートに聞いたのであろう。キャロは立ち上がり、盗賊の所に行こうとするので呼び止める。
【キャロが盗賊達に復讐するなら1人では行かせられないから一緒に行くけどかまわないか?】
キャロが深く頷く。復讐の決意は固いようだ。
俺は管理者の力を利用してこの辺りのマップとおおよその敵の位置を割り出す。盗賊は全部で6人何とかなりそうだ。
【俺達の装備を取って来るから俺が戻るまでエルートとキャロはここで少し待てってくれ】
2人が頷く。敵は近くに居ないのは確認済みだし少し待ってもらおう。俺の武器のポタヌイはネックレスになっていて取られてはいない、だが防具はない。
正直俺1人で行けば楽に倒せる可能性の方が高いし、何より2人を危険な目にあわせないですむ。そんな考えが過ったがキャロにちゃんとけじめをつけさせないと心の整理ができないだろうと思い、俺達の装備品を探す。
牢屋の隣の部屋に俺達の装備品が有るのを発見した。他にも有るが今はこれを持って一旦戻る。
戻るとエルートとキャロは警戒しながらも話している完全に打ち解けたようで良かった。取って来た装備をエルートに渡す。
【キャロこれを使って。】
キャロに俺の持っていた防具を渡し装備させると同時に2人に魔法防御と防御アップの魔法をかけた。
【キャロは武器何使うんだ?】
【小さい頃から父に剣を習ってましたので少しですが剣を使えます。】
【分かった。俺が先頭で次にキャロ最後にエルートでついて来てくれ】
頷いた2人を見て、マップで敵の位置を確認し先ほど俺達の装備品があった部屋に行く。どこからか盗んだ物だろう他にも武器が有ったのでキャロに剣を渡す。
6人中3人は、それぞれ違う所に居るのでまずはそっちから奇襲をかけ倒していく事にした。
1人目は台所の様な場所でご飯の後片付けをしているのだろうか何かしている。後ろの方からサイント〔一定時間声の出せなくなる魔法を使い〕魔法を使いキャロが奇襲で一気に近づき盗賊の首を刎ねる。
2人目は寝て居るので俺は何もしないでもキャロが忍び寄り斬りった。
3人目は盗んだ物だろうか、先ほどキャロの武器を手に入れた所に物を運んでいた。盗賊が部屋に物を運び入れ部屋から出て来た所を不意打ち盗賊は声を出す間もなくキャロに首を刎ねられる。
問題は3人一緒に居る場所おそらく親分だろう。
【キャロ次の部屋には3人居るおそらく親分の奴だろう。あいつが両親の敵なのか?】
【そうです。私たちの種族は数が少なく、少数で旅をします。その中で1番若く、白耳の私だけを残して、私の目の前で両親と仲間を殺したのです。】
【そうだったのか】
泣きそうなキャロの頭をなでる。その時にキャロのステータスを確認する。
14歳 職業 戦士 LV5 ウルフ族 スキル スラッシュ 超嗅覚
種族は犬族と思ったがどうやら、ウルフ族でウルフ族は耳が純白に近いほど基本値が高いとウルフ族で調べると載っている。犬族より希少種で犬族より基本能力値が高い。
銀髪に所々茶色のメッシュで純白の耳がピョンとなってたまらなく可愛い。確かにキャロの耳は白い、純白と言っていいだろう。この事を盗賊共は知っていたからまだ子供のキャロは殺さず連れ帰ったのだろう。キャロ自身は自分の純白耳について知らないのだろうか?自分で白耳とか言ってたし。
まずは奴ら盗賊が何をしているのか部屋の外からこっそり確認する。低いテーブルで親分が真ん中に居て、両サイドに部下がいるまだ食事をしているようだ。3人が部屋の入り口を向いて座って食べているのでこっそり近づき倒すのは無理だろう。2人に状況を説明した。
【部屋に飛び込み俺が親分に魔法を使う、エルートも魔法で左側の奴、キャロは右側の奴を頼む。キャロは奇襲が無理だと判断したらその場で待機。】
盗賊達の位置を2人にも剣を鏡のように使い確認させる。盗賊達は入り口に向いて座っては居るが部屋が広いわけではないので、奇襲で一気に行けばキャロなら斬れるはずだ。失敗しても3対1ならこちらが優勢になる。
掛け声を決め2人も準備完了!
掛け声と同時に3人で部屋の中に奇襲をかける。エルートが部屋に入る少し前から呪文を唱え準備していたので部屋に入った瞬間に魔法を発動し、左側に居た盗賊に当てる火だるまになりながら倒れて動かなくなった。
キャロも部屋に入ると同時に一気に右側の盗賊に近づく途中に呪文なのかブツブツ言って今までにない鋭い斬りをする。スキルのスラッシュを使ったのであろう。盗賊の胴体が真っ二つになり盗賊を斬るとすぐに俺の居る方にジャンプして下がって来る。
俺も部屋に入ると同時にエルートと同じ火魔法を打つ、親分は目の前の低いテーブルをとっさに盾にし俺の魔法攻撃を防ぐだが両サイドの部下がやられる、親分は腰に持っていたアイテムを投げる。
閃光が瞬き俺達は一瞬目が眩み、目を開けると親分が消えていた。




