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プロローグ

はじめまして、あるいはまたお会いできましたね!作者のエドです。

今回お届けする新連載は、日本の大学生と留学生の「5人組」が巻き込まれる、夏のテキサスを舞台にしたサバイバル・スリラーホラーです。


眩しい太陽と甘い友情の裏に隠された、目を背けたくなるようなチェーンソーの悪夢――。

まずは物語の始まりとして、彼らを待ち受ける恐ろしい未来の断片をのぞいてみましょう……。

ぜひ最後までお楽しみください!

人間は往々にして、己が運命をコントロールしていると錯覚しがちである。しかし実際は、完璧に張り巡らされた蜘蛛の巣に向かって、ただ目隠しをして歩を進めているに過ぎない。


濃い霧が立ち込める8月のテキサスの深淵な夜空の下、キャド湖はもはや神秘的な観光地としての姿を失っていた。その広大な沼地は、終わりなき静寂が支配する暗黒の死水の迷宮へと変貌を遂げていた。スペインゴケを垂らした何千本ものイトスギの古木が、夏の猛烈な蒸発によって古い鏡のように黒くなった水底から突き出し、その底に埋もれた無数の凄惨な秘密の沈滅の目撃者として、ただ不気味にそびえ立っている。


現代テクノロジーの電波も届かない、完全に隔離されたこの世界の果てで、夜の静寂は突如として最もおぞましいメロディによって切り裂かれた。


――ブオォォォン……!! ブロロロロロロン!!!


巨大なチェーンソーの金属刃の粗暴な咆哮が、耳を劈くように響き渡り、氷のように冷たい水面を激しく振動させた。高速で回転する鋭い刃の咆哮はひどく飢えており、残酷で、真夏の黒い濃霧の壁を切り裂きながら、己の領域へと足を踏み入れ新たな獲物を狩るためにゆっくりと前進してくる。


沼の対岸では、鬱蒼とした森の真ん中に古い二階建ての木造家屋が佇んでいた。外から頑丈な鉄の南京錠で施錠された分厚い木のドアの向こう側から、人間の恐怖と絶望に満ちた悲鳴がかすかに響き、工程無く途切れて絶対的な沈黙へと戻っていった。その家はもはや避難所ではなく、人間の血と肉を貪る地元のサイコパス家族の凄惨な屠殺場だった。


これは、単なる若者たちの悲劇的な夏休み旅行の記録ではない。これは、社会的な身分の壁が崩壊し、甘いロマンスが血の生臭さによって試され、静かな哲学の思考が本物の狂気と対峙させられる闘技場である。


東京と京都の超エリート学生、そしてインドネシアからやってきた日本語学校の青年がこの死の迷宮に囚われた時、プライドや恐怖に怯える余地など残されてはいない。選べる道はただ一つ。命を賭けて戦うか、あるいは冷たい地下室の肉の塊として果てるか。飢えたチェーンソーのテロルの下、彼らの精神的な防壁と、何者にも屈しないウリンの意志が、これまでにない極限の限界へと試されることになる。


キャド湖へようこそ。ここは、日が沈めば、命あるものを何一つとして家には帰さない、真夏の死水の場所である。

プロローグをお読みいただき、本当にありがとうございました!冒頭のシーンは、2018年8月、テキサス州カドー湖で彼らを待ち受ける悲劇の「未来の断片フラッシュフォワード」です。


襲いかかるチェーンソーの男から、エドは千佳と芽衣を守り抜くことができるのか?

そして、その時ウィリアムと蓮はどこで何をしていたのか――!?


次回、【第1話】からは時間を少し巻き戻し、舞台は平和な日本へ戻ります。

カリマンタン出身の無口だけど頼れる留学生エドが、なぜ東大や京大の超エリートたちと親友になれたのか、そしてこの恐怖の旅行計画がどのようにして始まったのかを描いていきます。


もし「この先の展開が気になる!」「エドたちの運命を見届けたい!」と思ってくださったら、ぜひページ下部にある【ブックマーク登録】や【評価点(★)】での応援をよろしくお願いいたします!執筆の大きな励みになります!

それでは、第1話でお会いしましょう!

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