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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

【 サイプレス 】

作者:エド
最新エピソード掲載日:2026/09/14
日本の夏休みが始まった。8月の間、大学や日本語学校の門は一斉に閉ざされ、猛暑の中で学生たちには長い余暇が残される。

日本の3つの異なる学舎から集まった5人の仲間は、アメリカ人の友人の勧めにより、テキサス州にある神秘的な内陸沼地「キャド湖」へ旅行することを決意した。春先からのアルバイトで貯めた大切な資金を手に、彼らは忘れられない夏休みの冒険を夢見て、大洋を渡ったのだった。

しかし、真夏の夜、スペインゴケに覆われた巨大なイトスギ(サイプレス)の濃霧の迷宮は、一瞬にして彼らの行く手を阻んだ。携帯電話の電波もなく水上で方向を見失ったパニックの中、突如として響き渡ったチェーンソーのテロルの咆哮により、2艇のカヌーは暗黒の死水の迷宮の中で悲劇的にも散り散りに引き裂かれてしまう。

方向を見失ったウィリアムと千佳は、救助を求めて隔離された一本の陸地へと命からがら不時着するが、それが彼らを血に飢えた地元のサイコパス家族が潜む、木造家屋の罠へと真っ直ぐに導いてしまうのだった。

無残にも途切れた親友の悲鳴を耳にし、彼らが絶体絶命の危機に瀕していることを察したエド、蓮、芽衣の3人は、決してカヌーの上に留まってはいなかった。恐怖を勇気へと変え、彼らはカヌーを飛び出し、不可能とも思える救出ミッションを果たすために暗黒の鬱蒼とした森の闇の中へと決然と潜入を開始する。

血の生臭さが立ち込める真夏の夜の真ん中で、エドの天才的な実戦科学の知見と何者にも屈しないウリンの意志、そして彼らの命がけの友情は、殺人鬼家族の狂気を打ち破ることができるのか? あるいは、全員が冷たい地下室の肉の塊として果てるのか?

――死水の迷宮で、真夏の命を賭けた大脱出劇が今、幕を開ける。
プロローグ
2026/09/14 18:21
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