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まるで宇宙空間のような、暗闇に輝く光の粒。
上下の感覚がなくなりそうな空間の中、中央に1枚の石版があった。
近づいて見ると何やら古い文字で何か書かれているようだった。
「これは、古代文字だな」
ウェイスが言った。
「何が書いてあるの?」
「今解読するからちょっと待ってて」
そう言うとウェイスはぶつぶつと言いながら解読を始めた。
古代文字なんてわかるんだ。
何気なく聞いただけだったけれど、本当にこの人は博識だな。
出会ったのはたまたま、だと思う。
その日、私は大学の講義に出席していた。
ぽつぽつと空いた座席の中、たまたまウェイスと目が合った。
見慣れない人だった。
彼は人差し指を立てて口元にやって、しーという仕草をした。
講義が終わり、彼の元へ行き「見ない顔だけど…」と言うと、彼はごめんと言ってここの学生ではないんだと言いながら名刺を出した。
そこには、○○出版社 ウェイス・グローストと書いてあった。
「ちょっと取材でね、こっそり入ったのは悪かったよ、ランチでもご馳走するから黙っててくれないかな?」
と言われた。
新聞記者志望だった私は、なんの取材をしているのか少し興味が湧いて、お誘いを受けることにした。




