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俺のどの仕事でも必ず事件が起きる~魔法師の三法則  作者: 笑獅抜剣
第1巻 魔法師助手の夜は死体と共に過ごす
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17.ユーラン夫人との出会い

 ジコクは部屋に戻って着替えを取ってから、浴室に向かった。


 廊下を通り過ぎる際、2列の蝋燭の間に一つだけ火が欠けていることに気づいた。


 一本の蝋燭が消えている。


 彼は足を止め、屋敷の主に代わって火を点けるべきか考え始めた。


 空気中に何かが変わったのを感じたが、それが何なのかわからない。


 首にかけた銀の匣がわずかに揺れ、中のものが何か異常があると警告しているようだった。


 ジコクは深く息を吸い、目を閉じ、目の前の闇に集中し、ゆっくりと、まぶたを閉じたまま「目」を開いた。


 彼が見た世界は、目を閉じる前とは大きく異なっている。


 闇の中で銀白色に輝く波紋が動いているのが見えた。


 彼は今、「第三の目」で世界を見ている。これは「霊視」で見える、世界のもう一つの姿だ。


 普段、これらのエネルギー波紋はほぼ均等に分布しているはずだが、今ジコクは、特に明るく太い何本もの光の流れが、人の頭より少し高い位置から湧き出し、地面の下へと潜っていくのを見た。


 ジコクはよく見比べて、それが蝋燭の位置から出ている光の流れだとわかった。


 彼は地面の下を必死に見ようとしたが、混沌とした霧しか見えず、その下の状況はわからない。


 その時、銀の匣が大きく揺れ、ジコクの鎖骨の下の皮膚にぶつかった。


 ジコクは急いで目を開けた。誰かが近づいてきている。


 ジコクはまず一歩後退し、服をしっかり持った。次に何事もないふりをしてすぐ先の角に向かって歩く。


 まだ角にたどり着く前に、やって来た者が姿を現した。


 ジコクは最初、床と壁が火の光に照らされるのを見た。すると、ユーラン夫人が点火棒を手に、足を引きずってやって来た。


 彼女は細い肩紐のシルクのワンピース型寝衣を着ており、下には何も身につけていない。豊満な体型が丸見えだ。


 だが、ジコクにはそんなものに色気を感じる余裕などまるでない。彼女の顔の半分が、青紫色にひどく腫れ上がり、見る者に衝撃を与えるほどだからだ。


 片方の白目も赤くなり、唇はむくんでいる。目尻の傷には大きな茶色の痂が張っている。裸の腕を見ると、同じく不自然に腫れ上がり、大きな青いあざが広がっている。


 彼女がジコクを見る目は、ジコクに焦点を合わせているのではなく、彼の背後の遠くに焦点を合わせているようだ。


 まぶたは力なく垂れ、顔の筋肉は引き上げようとしても力がないような状態だ。表情はどこか曖昧だ。


 彼女は社交的な笑顔を浮かべようとしているようで、しかしそれを拒むように、そんなことはしたくないという様子だ。


「この蝋燭は消してはいけないのです」彼女は力なく言って、手に持った点火棒で消えた蝋燭に火を点けた。「触らないでください」彼女は安定した燭の炎を見つめた。「燭の光って素敵ですよね。脆くて、自分を燃やして人を照らし、いつも泣いています」


 ジコクは激しくうなずいた。


 彼女が足を引きずり、ジコクの脇を通り過ぎて去った後、ジコクは服をぎゅっと抱きしめ、浴室に駆け込んだ。


 今、彼には熱いお湯がどうしても必要だ。一身にまとった寒気を洗い流すために。

このエピソードの原文:


 璽克回房間拿了換洗衣物,往浴室移動。經過走廊的時候,他注意到兩排蠟燭中間缺了一個火光。有一根蠟燭熄了。他停下腳步,開始思考他是不是應該幫屋主把火補上。


 他感覺到空氣中有某種東西改變了,但他搞不清楚那是什麼。脖子上的銀匣微微搖晃,裡面的東西提醒他情況有異。


 璽克深吸一口氣,閉上眼睛,專注的看著眼前的黑暗,然後緩緩的,在閉著眼皮的情況下睜開「眼睛」。


 他看到的世界和他閉眼前看到的,變得大不相同。他看到很多銀白色發光的波紋在黑暗中移動。他現在是用「第三隻眼」在看世界,這是「靈視」看到的,世界的另一種面貌。


 平常這些能量波紋應該是大致均勻分布,可是現在璽克看到很多道特別亮、特別粗的光流從人頭部再高一點的地方冒出來,一路往地底下鑽。璽克比較了一下,這些光流是從蠟燭的位置出現的。璽克努力往地底下看,卻只看到一片混亂的霧,看不到底下的狀況。


 這時候,銀匣大幅度搖晃,撞擊璽克鎖骨下方的皮膚。璽克趕緊睜開眼睛,有人過來了。


 璽克先後退一步,再拿好衣服,裝作若無其事的樣子往前面不遠處的轉角走。他還沒有走到轉角處,來人先現身了。


 璽克先看到地板和牆壁被火光照亮,然後,優蘭夫人手持一個點火棒,拖著腳走了過來。她穿著一件細肩帶連身絲質睡衣,底下什麼都沒穿,豐滿的身材一覽無遺。但是璽克根本沒有辦法感覺到性感之類的,因為她半邊臉都是觸目驚心的青紫色,已經腫起來了,一邊的眼白也變成紅色的,嘴唇浮腫。眼角破皮處一大片深褐色的痂。再看她裸露的手臂,同樣是不正常的浮腫,以及一大塊青斑。


 她看璽克的樣子,目光不像是聚焦在璽克身上,而像是聚焦在璽克後面好一段距離的地方。眼皮無力的垂著,臉龐肌肉似乎處於一種想要提起而沒有力氣的狀態下,表情若有似無。璽克感覺,她好像是想擺出社交笑容,又在抗拒著,不肯做出這種事。


 「這些蠟燭不可以熄滅。」她有氣無力的說,用手上的點火棒把熄滅的蠟燭點燃。她說:「你不要碰。」又看著穩定下來的燭火,說:「燭光真好,脆弱、燃燒自己,給人們照明,而且總是在哭。」


 璽克猛點頭。在她拖著腳步,穿過璽克旁邊離開之後,璽克抱緊衣服奔向浴室。他現在非常需要熱水,洗掉一身的寒意。

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