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『ブリュンヒルドの心葬』  作者: 水澄
第3章『氷雪の暁』(終)
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あとがき

 皆様、こんにちは。

 著者の「水澄(みすみ)」と申します。

 このたびは、『ブリュンヒルドの心葬(しんそう)』を最後まで読んでいただき、応援までしていただいた読者の皆様へ、心から感謝を述べます。


 『ブリュンヒルドシリーズ』と大学時代にただ思いつきのままバーと駆け足で書いていた作品なだけあり、最も長文な作品であるうえに所々拙い箇所が目立っていたと思います。汗

 ただ、それだけ大学時代でのたくさんの思い出や、ストーリーとキャラへの思い入れの詰まった大切な作品です。

 サイコパスやミステリーというシリアスなエンタメ要素に、執筆の動力源にもなった「犯罪」と「正義」、そして「愛」と「ヒトの心」というテーマへ力を入れて何とか完成しました。


*テーマ1*正義とは

作中では、「社会正義」の側にある警察、「反社会」の側にある犯罪者達、各々の立場における色々な人間の心情や葛藤を痛烈に描いてきました。

特に話が進むにつれて、「加害者」と「被害者」に生じる矛盾と乖離、社会正義への疑問は深まる内容に努めました。


どちらの立場においても共通するのは、「守りたいもの」「取り戻したいもの」があることです。

"正しさ"とは、複雑難解で答えは一つではなくなりつつあります。

大切なことは、「我々/私」は「どの立場」から「何を守りたいかのか」という軸をしっかり抱くこと。

そして、"多様な立場と考え"があることを知っておくことだと思います。


最後に、蛍も光も悩み貫いたうえで、"グレーな立場"から互いの大切な人達を守ったように。


*テーマ2*愛と心

今作では色々な人間が登場しましたが、特に脚光を浴びたのは「犯罪を冒す人」の心理と動機です。


大切な人や尊厳を奪われた"復讐"のため。

法律では裁かれない罪を断ずる"正義"のため。


このように、理解と共感をしやすい動機もあれば、


他者を虐める"快楽"のため。

"目的"を果たす"手段"にすぎない。

理解不能で許容し難い彼らにも、ちゃんと"心"はありました。

レギンの「誰にも認めてもらえないこと」、「恵まれた環境にいる他者」への密かな怒り。

フェンリルの「家族のぬくもり」、「帰るお家」への執着。


深月は"サイコパス"である己の存在と人生の意味、そして蛍という唯一世界を共有できた"最初で最後の他者(理解者)への執着――"愛"を芽生えさせました。


たとえ、双方に異なる道を歩んでいても、二人は魂の部分で深く繋がっていました。


本当の"愛"も"幸福"も、当人達にしか分からず、彼らにしか決められません。

きっと二人に限らず、私達誰にも当てはまるのかもしれません。


 長々と失礼いたしましたが、また他の作品でも皆様に会えるのをお楽しみにしております。

 最後までご愛読、ありがとうございました。


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