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ワクテカが止まらない

 虹色スライムが仲間になった。

 いやはや、これって本当に仲間にして良かったの? と疑問を覚えたんだけど……ソレについてはなんともお約束な方向で問題など一切無かった。


 うん。正直に言うと、スライム無双だ!! と少し期待していたんだけどね。


 えっと、何が有ったのかというと、まぁアレだ。虹色スライムは仲間になった途端にナーフされました。

 いやいや、どんな理屈だよ!! って思ったんだけど、これにはしっかりと原因があるみたいで……どうやら、テイムした虹スライムは冬川さんのレベルに合わせた力しか発揮出来ないらしい。

 元はと言うと、アレだけ大量に居たスライムの集合体だからね。多分だけど、レベルも相当高くなっていたんだと思う。

 それを、俺達側のレベル……えっと、今だとスライム狩りで結構上がった事で92レベルになっている。という事は、スライムもMAXレベルが92レベルという事になるらしい。


「それでもかなり強いといえば強いんだけどね」

「強さ的には他の精霊たちをバースト召喚した時と大差ないといった感じかしら」


 召喚を4レベルで行えば、大体俺達の80レベルと同等だったっけ。だから、バーストで呼び出せば1レベル上の状態で呼べるから5レベルという事になって……って、あれ? それだと精霊は俺達で言う100レベルだかよね。


「精霊の方が強い気がするじゃん」

「それでも、今がんばって働いてくれている〝ミノムゥ〟や〝ミツバチ〟たちよりは強いんだよね」


 彼らは彼らで頑張ってはいるけど、俺達みたいに新しいフィールドへと突入はしていないからね。だから今だと、レベルにして70~80の間ぐらいじゃないかな。……正直、それでもかなり強くなっている気がするけど。




 ともあれ、虹スライムはナーフされたけども、それでも戦力としては一級品という存在だ。

 ただ、今はどういう訳か畑で土を食べては吐き出したり、浄化後の水をごくごくと飲んだりしているんだけど、一体なにをやっているんだろうか。


「ま、あの激戦のおかげでレベルも92になった事だし、ちょっと虹魔鉄や魔石の生産がどうなったかを調べてみますかね」

「そういえばレベリングの理由って、虹魔鉄を使った時に高品質化させるためだったっけ」

「そうそう。ただ予想外にとんでもない戦闘になったけどね」


 本来なら、もっとさくっとスライム狩りでぬくぬくとレベルを上げた後、生産活動をする予定だったんだけどね。

 色々と対策も考えて、スライムを相手にするのはもう万全だ! なんて考えていた過去の自分を殴り飛ばしたい気分だよ。……色んな意味で。


 ただ、次からの狩りはもっと楽になると思うけどね。


 勿論それは想定通りに虹魔鉄や魔石が高品質を叩き出せたらなんだけど。正直、なんとなくだけど出来る気はしている。

 レベルが上がったことで、基本スペックが上昇したからかな? なんだろう、義手も前より違和感なく動かせるし、魔力の調子も実に良い。

 なんと言えばいいんだろう? こう、義手も合わせて綺麗に循環している感じとでも言えばいいのかな。うん、今なら間違いなく最高に良い物を作り出せる確信がある。


「……だけど残念。素材が無い」

「あ……そういえばそうだった。狩りに行く前に、虹魔鉄関連は全てを使っちゃったんだったっけ」


 な、なんて事だ。俺は今直ぐにでも生産活動をしたいというのに……大切な、それはもう命と同じぐらい大切な素材が無いだなんて。


「気分が乗っているのに出鼻を完全に挫かれてしまった」

「……どんまい」

「ま、まぁ……今日はゆっくり休んで、明日から素材の確保をしてからじゃないかな? あ、でももしかしたら採掘君とかが色々回収してくれているかも」


 そうだった。採掘君達を色々な採掘現場に出張させていたんだっけ。

 よし、それなら先ずは魔石の方を作るとしようか。たしかこっちの方が集めるのが大変だからって、良品質しか出来ないなら手をだすのは止めていたんだよね。


 今回のスライム狩りで、大量の属性魔石をゲット出来たことだし……ここは一つ、虹魔石の合成にチャレンジしてみますか。


「虹魔石を高品質で用意できれば、錬金人形の計算能力も格段に上昇するだろうし、装備も一気に強化出来るからな」

「……おー。お? アクセも?」

「アクセも作れるだろうね。あ、もしかして精霊やテイムモンスター用のアクセとかも作れるのかな?」


 虹スライムに虹魔石を使ったアクセを装備させるとか……ちょっと面白い事になりそうだよね。


「他にもアクセ用の宝石もいくつか有るから……よし、これもちょっと合成とかしてみちゃう?」


 ゴミが出来上がるのか、それともとんでもない宝石が出来上がるのか。

 光り物を楽しみにしている女子には悪いけど……ここはロマンを突き抜けさせて貰うとしよう。なに、宝石関連も採掘君達が色々と掘ってきてくれるさ。だから少しぐらい使っても問題ナイナイ。


 とは言え、これは誰も見ていない間にやるとしよう。後は少し在庫を誤魔化しておかないとかな。


 大丈夫。今ここに残っているのは冬川さんのみだ。

 他の女子たちは夕飯の準備へと台所に先程むかったからね。だから、このつぶやきは彼女しか聞いていない。


「って事で、この事は俺と冬川さんの秘密でよろしく」

「……ん。燻製肉で手を打つ」

「……幾つかね?」

「……んー、最高のを10」

「5じゃ無理?」

「……8なら」


 よし、8で交渉成立としておこう。これで冬川さんの口止めも完璧だ。後は、心置きなく錬金術を使っていくだけ。

 いやはや、一体なにが出来上がるだろうか? 今から楽しみで仕方がないよ。


「ん。皆のアクセが楽しみ」


 うんうん。冬川さんも女王や虹スライムのアクセを楽しみにしているようだ。これは頑張らないと。


「っと、そういえばスライムの名前って決まったの?」

「……んん。ちゅらいむ? むぅ……なにか違う」


 ありゃ、まだ悩んでいるようだ。

 個人的にはいつもの法則からいって〝ちゅらいむ〟でも問題ないと思うけど、冬川さんはお気に召さないらしい。一体なにが違うんだろうか……全くわからないなぁ。


「ま、俺は錬金活動をするから」

「……ん。ボクはソレを見ながら名前を考える」


 どうやら見られながらの作業になるらしい。まぁ、それももう慣れたけどね。

 以前は誰もいない状態からスタートして、何時の間にかに居るってパターンが多かったけど。本当、最近はもう最初から側にいるのがデフォになりつつあるからなぁ。

 てか、居ないと落ち着かないまであるかも? うん、随分と俺は絆されてしまったようだ。


「とりあえず、爆発とかに巻き込まれないような距離は確保しておいてね」

「……ん。了解」


 さてさて、そしたらご飯が出来たと呼ばれるまでの間、一気に錬金術をやっていくとしますか。

ブックマークに評価ありがとうございます!((。´・ω・)。´_ _))ペコリン

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