【STO:20】ニックネームを付ける時は相手の了承を得て、要領用法守って正しく呼称しよう
「ふむ、モアの呼び名とな?」
「そうそう、ロイなんとかじゃ長すぎて・・・」
「ロイ・ドゥ・ラ・グリモワールの何処が長いって主張だよ?ヴーの名前は何だか言ってみるべき。どうせモアより長いのだろう?自分の名前の事を言わないでモアの名前を長いというのはずるい」
「御国朝夜」
「・・・ちょっとばかし名前が短いからっていい気になるなよ。お前の名前は短いだろうがモアの名前は王様がついてるから偉い」
「と言うかそんな名前だったのだな」
そういや自己紹介してなかった。
「じゃあ呼び名は『ロリモワール』で」
「アァ?その呼び方は髪に引っかかるものがあるんですけど?モアを幼女扱いするとは無礼万億。もっとかっこいい名前にするべき!ほら!早く早く!」
「じゃあ更に縮めて『ロリル』」
「勝手に人を天元突破しそうな名前にするなと主張する絶・対・拒否体勢で拒否を主張する」
そう喚き散らすと虎が襲いかかるようなポーズで抗議の意を示す幼女。
今にも「がおー」と言いそうに口を開けて構える様はとても可愛らしい。
「わかったわかった。宜しくなロリモワール」
あまりに可愛いので思わず頭を撫でる。撫でられた彼女は満更でもなさそうに笑みを零す。
イケメンでは無い俺では完全に事案である。
「・・・まぁ、どうしてもと言うならモアもその呼び方を許可してやっても良いぞ?」
ぷいっと撫でられながら顔を背け、口を尖らせながら渋々呼び名を承諾するロリモワール。
まぁ仕方ないよね、既にフルネーム忘れてる俺にはあの呼び方は辛い。
「実に素敵なお名前だと思いますわよロリモワール様。実に輝かしく華やかで、まさに太陽のようなお名前ですわ!」
この太陽バカは暫くほっとこう。ロリモワールも鬱陶しそうな顔してるし。
ここまで周囲の株をガッツリ下げる残念美少女も珍しいぞホント。
いや、地球の美少女とまともに会話したコト無いけどね?
「ところで貴様」
「名乗ったのにまだ貴様呼ばわり!?」
「生憎人の名を覚えるのは苦手でな。して、これからどうするのだ?」
「どうすると言われてもな・・・」
これからと言われても特に決めてない。
ぶっちゃけ元の世界に帰りたいが、「魔王を倒したら帰れる」と言う保証もない。これは、城の連中が「異世界へ召喚出来たのだから元の世界に戻せる」と、勝手に俺が思い込んでいたのだ。
幸い、他の勇者が居るわけだから魔王討伐はその勇者達に任せれば良い。
・・・というか、魔王の娘に吸血鬼、更には魔導書まで加わった訳で・・・
ーーつまり俺は今完全に魔王側の人間という事になる。そもそもヘラリカがタムルスの街で俺に助けを求めた時点で指名手配待ったナシな気がしないでもない。と言うことはーー
「貴様、魔王幹部の一人『漆黒拳のヘラリカ』だな!?」
突如テーブルを叩き睨み付ける男が一人。茶色の掛かった髪に中途半端な三白眼。萌葱色の着物に紺の袴を着ていて、腰には日本刀に似た武器を帯刀している。
と、ここまで言えば侍を想起してもらえるだろうが、何故かブレストプレートを身につけて居るので、『なんちゃって侍』と呼称したい。
そのなんちゃって侍はそのまま店内中に聞こえる程大きく叫ぶ。
「オレの名は蜂須賀虎徹!この世界に召喚された勇者だ!いざ尋常に勝負ッ!!」
ーーと、まぁこうやって召喚された勇者に当然絡まれる訳で。
もっと更新速度上げたいにゃぁ




