元神童と墓守 ◆ 二人は幼馴染み ◆

元神童と呼ばれた少女ユアと、墓守の息子クラル。
幼馴染みの二人が織りなす学園生活を描いた異世界恋愛物語。

——ここは魔導師養成学校。
毎年、世界各地から多くの魔導師志望者がこの学校に入学し、数年に渡る学園生活を終えた後、卒業試験を受けることで晴れて一人前の魔導師として認められる。

魔導師資格を得るべく勉学に励むユアは、彼女を良く思わない生徒から嫌がらせを受け続ける日々を過ごしていた。
学園内で孤立するユアだったが、幼馴染みのクラルだけは、いつもどんな時でも彼女の味方だった。
まるで兄のように優しく接してくれるクラル。けれど彼の心の奥底には、ユアに対する深い愛執が秘められていた。

——過去と現在、二人を取り巻く環境、移ろう時の中で変わらないものは……。