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瞬く夜空の星の中に歪な光が揺らめいた
その光は眼下の少女達を見下ろしながら呟く
「これで一つ目。だけど・・・、まさか倒すのでは無く喰らうなんて・・・」
その声色に合わせて光が揺らめく
「事態は・・・此方の想定以上に進展している?」
何かを思い詰めた様に光が瞬く
その時、風に乗って少女達の泣き声が聞こえて来て光が身悶える様に明滅する
「ご・・・」
光は何かを言いかけて、その言葉を飲み込んだ
「これは・・・私達が望んだ事。だから私は立ち止まらない。例え、あの子達が無残に壊れようとも・・・!」
光は一瞬強く輝くと夜空の闇に消えた
後には唯、夜の闇に星々が静かに瞬いていたー




