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へべれけ!  作者: へべれけ
第12話
63/72

12-a1

ストーリーの順番を変更しました

これに伴い”12-i”が変更されています

永遠とも想える微睡みの中で

"ソレ"はゆっくりと

そう、とてもゆっくりと意識を覚醒させたんだ


漸くして意識がはっきりとした"ソレ"は、始めに周りを見渡した

其処には唯、無秩序な混沌があった

暫くの間その混沌を眺めていた"ソレ"は、ふとした思いつきで手を振ってみた

すると、其処に秩序が産まれたんだよ

その"秩序"の名は"妖魔"


まあ、その名前はずっと後になって"人"と呼ばれる者達が勝手に付けたものなんだけどね


━━━━━━━━


始め、妖魔達は其々がバラバラに動いていた

だけど何時の頃からか、妖魔達は互を認識して動く様になっていった

ゆっくりと、長い時間をかけて、妖魔達は社会とでも呼ぶべき関係性を構築して行ったんだ


"ソレ"はその過程を唯ジッと見詰めていた

だけど其れにも飽きたのか、"ソレ"は再び暖かな微睡みの中にその意識を沈めて行ったんだ


━━━━━━━━


何か、騒がしい様な気がして"ソレ"はゆっくりと暖かな微睡みの中から意識を浮上させた

すると其処には"ソレ"の視界を埋め尽くさんばかりの妖魔が居たんだ

流石に此れには"ソレ"も驚ろいた様で、"ソレ"は、ほんの少しだけ身動ぎしたんだよ

そして、その反動である世界とのの隔たりが少しだけ薄くなってしまったんだ


それが全ての始まりだった

いや、妖魔が生まれた時、既に始まっていたのかもしれないね・・・


━━━━━━━━


妖魔達が此れ程迄に増えたのには理由が有った

妖魔達は世界の隔たりを超えて滲み出して来る異世界のエネルギーを糧にしていたんだ

それは、妖魔達が居る世界のあちら此方から滲み出していた

多分、世界というものは其れ程多く有るのだろう


妖魔達はそのエネルギーを得る為に、この世界に広く広がっていたんだ

だけど、"ソレ"が身動ぎした事で状況は変わってしまった

世界の隔たりが薄くなった所から漏れ出すエネルギーが多くなってしまったから

妖魔達はそのエネルギーを求めて其処に集まり出してしまったんだ


妖魔達は我先にその場所へと殺到した

やがてその圧力が限界を超えた時

とうとう薄くなっていた世界の隔たりが少しだけ破れ、妖魔達が世界の向こう側へと溢れ出してしまった

そして、妖魔達が溢れ出した向こう側の世界こそが、"人"の世界だったんだ


━━━━━━━━


始め、妖魔達はとてもか弱い存在だった

"世界"はそれぞれ理りの成り立ちが違うからね

例え直ぐ隣の理りの似通った世界でも、全く同じと言う事は無かったんだ


理りの異なる異物が進入して来た時、世界はソレを排除しようとした

だからこの世界にはみ出した妖魔は、この世界から自分の身を守る為に何処かに避難する必要が有った


そして妖魔達は散在逃げ惑った挙句、最終的に"人"の中に逃げ込んだんだ


むかしむかしー

或いは、遠い未来のお話さー

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