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へべれけ!  作者: へべれけ
第6話
29/72

06-a1

メンタル立て直し完了

唯、書き溜めの補完は・・・

次回より不定期になりますがよろしくお願いします


2,3日に1回更新予定です

「さてと、どうするかな・・・」

俺は目の前にある学校を見詰めた


状況から考えて、俺たち以外の"誰か"が、この学校の生徒である可能性はとても高いと思う

本来であれば、この学校の生徒である茜に調査を任せてしまうのも1つの手だが・・・

しかし、いくら茜がこの学校の生徒とは言え調べられる範囲には限界があるだろう

そこで俺の出番だ

と、いうよりも茜がダメとなると俺以外にはいない

まさか、魔法少女を探す手伝いをして下さいなんて他人に言える訳が無い


「こうしていても仕方がないか・・・」

俺は覚悟を決めて校門をくぐった


━━━━━━━━


廊下を歩いていく

幸、今は授業中らしく廊下に人影はない

俺はとりあえず職員室を探す事にする



あの後、茜と話し合った結果、一番魔法少女としての可能性が高いのは、この前出会った葵であるという事になった


妖魔が現れなくなった時期と、彼女がこの町に越してきた時期がほぼ一致していた事に加え、ここ最近でこの地域に越してきた同年代の子供のいる家庭が他になかったと言うことが大きな理由だ

もちろん茜の様にもともとこの地域に住んでいた子供たちの中から突然、魔法少女が誕生する可能性も否定はできない

そこで、先ず情報を集めようという事になったのだが、ただの小学生である茜や、 小動物である俺がそのような情報を調べる手段を持っている訳も無く、学校の名簿を調べようという話になったのだ


「コレって完全に事案だよな・・・」

扉の上に付けられた"職員室"と書かれたプレートを見ながら俺はつぶやいた


「ハァ・・・」

俺はため息をつくと、覚悟を決めて職員室のドアをそっと開いて職員室の中に入った







り口の近くにある物陰から中の様子を伺う

しばらく聞き耳を立てて警戒するが、授業中のせいか職員室のなかに人気配は無い様だった

俺はホッと胸をなでおろす


「とりあえずここまでは順調か・・・だけど名簿ってどこにあるんだ?」

そう呟きながらあたりを見まわすが、椅子と机の脚位しか見えない


「どっちにしろ一旦机の上にでも登らないとなぁ」

俺は手近にあった椅子を足場にすると、机の上に乗り上げた


机の上に乱雑に置かれた書類の上に立ち上がった時、ふと淡い化粧の匂いがした

何とは無しにその方向を見ると机の上に突っ伏す様に1人の女性そこにいた


━━━━━━━━


”見つかった!”

一瞬、体が固まり頭が真っ白になる

心拍数が急上昇し、呼吸ができない

永遠にも思える一瞬が過ぎ去ったが、その女性は身じろぎひとつしなかった


俺はゆっくりと息を吐き出し、呼吸を整える

少し冷静になったところで意識をその女性に集中する

すると、スースーという静かで規則正しい寝息が聞こえた


その女性は積み上げた本を枕の代わりにして寝ていた

年齢は20代ぐらいだろうか?

艶やかな黒髪をショートにして、ちょっとスーツっぽい服装がいかにも"女教師"という感じだ


"茜のママさんも美人だが、この人も中々・・・"


口紅を塗られたプックリとした唇が、薄めの化粧と相まって"大人の女性"を意識させる

そう思いながら、ふと視界の隅に入った"それ"に視線を向けると、机と上半身に挟まれて潰された胸が目に飛び込んでくる


"この状態であの厚みだと・・・!?

だとしたら、潰れていない状態はどれ程の大きさだと言うのか?"

思わずゴクリと唾を飲み込む



"!?"

その時、俺は気づいた

机と上半身で挟まれた所為で胸が潰され、その形が変わったせいかシャツの胸元の部分がはだけていたのだ!


"こ、これは・・・!"

だが残念な事に、今いるこの位置からでは胸元がよく見えない

俺は、まるで見えない何かに引き寄せられる様にふらふらと歩き出した


━━━━━━━━


"近づくのは危険だ!"

俺の本能がそう告げていた


しかし、同時に俺の中にいるもう1人の俺が

"もうちょっと、後ほんの少し、もうちょっとで谷間が見れるかもしれないんだ!"

と前進を促す


結局俺は、一歩、又一歩とその女教師に近づいていく

そして、後一歩で谷間が見れる!というところで俺はそれに気付いた

そう、突き刺さるような冷たい視線に・・・


ゆっくりと、頭だけを回して顔の方を見る

するとそこには、大きく見開かれた目がこちらを見つめていた



凍りつく時間


見つめ合う瞳と瞳


ちょっと気まずい雰囲気


とりあえず手を振ってみる


あ、動きが止まった



次の瞬間、俺は背を向けて走り出した!


「キャアアアアアアァァァァァ!!!!!」

その直後、絹を裂くような悲鳴が校舎の中に木霊した

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