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夕日が空を茜色に染める。
茜は川原の土手の上を、家に向かって自転車を押してゆく。
俺は茜が羽織ったパーカーのフードから半身を乗り出して、沈む夕日を眺めていた。
「ねぇ、へべくん」
「んー」
「何であの時、私の後を追いかけてきたの?」
「お前1人を危ない目に合わせるわけにはいかないだろう?」
「そっか」
「ねぇ、へべくん」
「んー」
「でも、これは私の問題で、元々へべくんには関係ないことだよね?」
「んー、ここまで関わってしまった以上、乗り掛かった船ってやつかな。それにあながち無関係って訳でもないかもしれないしな」
「そっか」
「ねぇ、へべくん」
「んー」
「へべくんは、 か弱い小動物なんだよ?このまま私の側にいたら、今日みたいな怖いことがたくさんあるよ?怪我をするかもしれないよ?」
「確かに今の俺は、か弱い小動物かもしれないが、それでも今日みたいに、お前の側にはいてやれるだろう?」
「・・・そっか」
「ねぇ、へべくん」
「んー」
「これからもずっと一緒だよ」
「ああ、そうだな」
夕日が空を茜色に染める。
茜は川原の土手の上を、家に向かって自転車を押してゆく。
俺は茜が羽織ったパーカーのフードから半身を乗り出して、沈む夕日を眺めていた。




