バラエティー番組?
顔を合わせた近藤に対して、詩織は口を開きました。
「近藤くん、バラエティーの件なんだけど……」
「クワーッ」
近藤は怒った猫のようになりました。
それを見て、詩織は言いました。
「不満なら、もうバラエティーは作ってくれなくていいわ。その代わり、やっぱりドキュメンタリーがいいかもって考え直したから、協力してくれるかな?」
「ああ、もちろんさ」
近藤は一転してダンディーな顔つきになって答えました。
いったいどういうことかと申しますと、近藤がバラエティーに乗り気でないのを変えさせるのは無理そうだと判断した彼女は、近藤の日常をただ撮影したものをドキュメンタリーとして放送するだけでも、十分にバラエティー、というよりも正確にはコメディーで、高いレベルの番組になるだろうと踏んだのでした。
そして、確かに、視聴率は平凡ながら、マニアレベルのテレビ好きの人たちからは絶賛される伝説的な番組となったのです。
その後も、散々いろいろな動画を観させられ、近藤によって鍛えられたと言っていい詩織は、風変わりで面白いと評判のバラエティー番組を次々に制作していき、一流のディレクターになることができたのでした。
続きを読みたい方は、「おかしなおかしな教師近藤が何やらとても悩んでいるご様子です」をご覧ください。




