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神話 My storyとHis story ~俺と彼、交錯する二つの時空(とき)~  作者: take4
~第三章~ 聖都ルリエラ編

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設定紹介(1/3) 登場人物紹介①

突然ですが本日に限り更新が不定期になります。

新しい章に入る前に、いくつかの設定紹介をお届けします。

◇巫女一行


巫女:ラルシュ(アルシェ・フィーリア・ゼルフィス)


 正式に巫女に任命された際、名乗る名を王女として名付けられたアルシェから巫女を示すラルシュへと変えた。

 これは共通して巫女に与えられる名で、正しくはラ・アルシュだが、本人も短縮形のラルシュと名乗っていることが多い。ゼルフィス槍王国の第一王女として、本来の名前はアルシェ・フィーリア・ゼルフィス。

 西風を継承したシェンファ(シオン)よりは五歳年下で、禁忌を犯して強引に門を開いた時は十四歳。

 当初は深く考えずに行動するとことや、世間知らずで利かん気が強く、無自覚で周囲の者たちに手を焼かせていたが、魂が惹かれているシェンファ(シオン)の言葉だけは、耳の痛いことでも素直に受け入れてしまう。

 今は意識して努力し成長した結果、周りの者たちに感謝し、守っていこうと行動するよう心掛けているが、一部はまだお姫様思考のままで、抜けている部分もある。



救世主:オタ(自称勇者や賢者)


 日本での名前は統野讃持とうの さんじだが、この世界では勇者や賢者と名乗っており本名で呼ばれることはない。

 世界を渡った時点でアラサーだったが正確な年齢は不明。

 シェンファが彼を『オタ』と呼んでいたため、いつの間にか周りからも『オタさま』と呼ばれるようになってしまうが、生粋のオタクであり『大きいお友達』でもある彼は、その呼称に違和感を抱くことなく自然に受け止めている。

 その趣味は多岐に渡り、もちろんラノベも傾倒しており小説では戦略戦術ものが大好きで、軍師という立場に憧れていた。

 アニメも深夜アニメを中心に数々の作品を見ているが、昭和のアニメもしっかり押さえており、スイッチが入ると無意識にとあるアニメのセリフを多用する。特にお気に入りは『彗星』と呼ばれるキャラのセリフだが、その他の登場人物のセリフも多用する。

 新宿で行われる『推し』ファンミに参加するため、たまたま歌舞伎町を通り掛かったところで『血の騒乱事件』に巻き込まれ、巫女の誤認によって『救世主』としてこの世界に招か(拉致さ)れる。

 日本では推し活をする傍らでフリーのカメラマンをしており、もちろん街頭でのウェディングフォト撮影なども本業のひとつであった。

 本来ならことわりの違う世界で魔法は行使できないはずだが、自身の妄想力と現代科学知識を融合させた魔法を行使できるまでに至った。



西風:シオン・フィシス(シェンファ)


 本来の名は瀬神史音せがみ しおんで、本人は男性とも女性とも取れるシオンという名を中二っぽく認識しており、その名で呼ばれることを非常に嫌がっている。

 彼女いない歴=年齢で、世界を渡った時点で十九歳。 本来は女性に対してコミュ障の隠キャであるはずが、異世界に渡ってからは対人スキルが上がったのか、それなりに女性に対しても話せるようになっている。

 本人は気付いていないが、世界を渡った影響で若干性格が変わってしまったことに加え、異なる成長を遂げた後で融合した、もうひとりの『彼』の人格の影響を受けている点も否めない。

 そのため若干攻撃的な部分や、思った事をズケズケと言ってしまう傾向に変化している。

 友人がいないせいかラノベには深く傾倒しており、彼の知識の多くはそこから得られたもので、無意識に『彼』の思考が反映されている時もある。

 槍王国の迷宮にて試練を乗り越えて西風を継承し、フィシス伯家の養子として迎え入れられた後はシオン・フィシスと名乗るようになる。

 因みにアルシェが呼ぶシェンファという名は、秘密を共有した仲間内だけで使用しており、実は本人も気に入っている。ただこの秘密の名前も、彼に近しい者たちには気付かれており、今や暗黙の了解とされている。



護衛:サドレス


 元々はゼロス直属の部下で左列槍士の名前通り、戦闘では彼の左を固める任を与えられていた腕利き。

 異界にて主のゼロスを始め、二人の分隊長(十人長)も斃れ、残った兵士たちは全員が同格の一兵卒だったが、生き残った中では最も腕が立ち、たまたまシオンと関りをもったことで巫女直属護衛部隊のリーダーとなる。

 主であるゼロスでさえ手を焼いていたラルシュを、正しい方向に導くシェンファの言動や行動には幾度も感銘を受け、崇拝すると共に深く恩を感じている。

 シェンファが身をやつした神聖槍騎士と勘違いした張本人でもある。



従者:フェイヤ


 元はゼルフィス槍王国の北西にある隣国(アザムエル西王国)の農村で働く農夫で、魔王軍と戦うため同じ村から徴兵された五十名の仲間と共に、五年間を最前線で過ごし戦いに明け暮れていた。

 そこで剣の腕を認められ、正規兵二十名の部隊を率いる隊長にまで出世したが、一時帰国を許され故郷に戻った時点で徴兵された村の仲間は半数以下まで減っていた。

 徴兵された仲間と共に故郷の村に戻ると、非道な領主の重税によって残された家族の暮らしは貧困を極め、餓死や身売りが横行していた。

 そんな様子を見て憤慨し、兵士だった仲間や戦死した仲間の家族らを連れて逃散し安全な聖王国を目指したが、真っ当な手段で入国することも叶わず密入国後も仕事にありつけることはなかった。

 この過酷な環境の中で半数近くの仲間が命を落とし、生きるために元兵士の仲間たちと山賊稼業に身を落としたが、『殺さず』『全てを奪わず』を方針とし、心の奥底では『人』であり続けようとしていた。

 そんなある日、襲ったシェンファ(シオン)に撃退され、命を救われるだけでなく真っ当な暮らしを送るための金貨まで与えられたことで足を洗い、罪を償い恩を返すために巫女一行の元に参じた。



侍女:マリー


 巫女一行に合流するにあたりフェイヤが世話係として同行させた三人の女性のひとり。

 マリーは若いが三人のリーダーで、これまで散々苦労してきたため非常によく働き、神殿で修行する男所帯の巫女一行にあって、ラルシュのお世話以外にも一行の炊事洗濯掃除などでも活躍し、とても気が利くことでラルシュからも信頼されている。

 後日になってラルシュは、マリーを含む三人を正式な侍女として任じ、俸給を与えるだけでなく空いた時間には学問や作法など、侍女として必要な教育を受けさせた。

 サドレスやフェイヤ、彼らに率いられた男たちも、日頃から彼女たち三人に支えてもらっていることに感謝し、実のところ頭が上がらない。



◇巫女一行と関わりのある者たち


アルシェ


 シオンをシェンファと呼び、『救い』を願って世界を渡らせた人物。シオンが見た悪夢の中で登場する女性と同じ名前で、その正体や彼に願いを捧げた経緯は不明。

(少なくともシオンの中では……)

 本体はあるらしいが、常に精神体としてシェンファの頭の中に存在し、様々な助言を与え彼を導いている。

 シェンファより年上であり、お姉さんキャラとして明るくしっかりしている様にも見えるが、時折盛大に『やらかす』ことも多く、シェンファからは天然と思われている。

 シェンファより年長と語っていたが年齢不明であり、何故か日本で使われている言葉を頻繁に使ったり、『秘密』と言いつつも核心がダダ漏れだったりする。



ゼロス:ゼロス・カロス・フィリス


 予想より早く侵攻してきた魔王軍に対し、修行の途中であったが急遽巫女の護衛として派遣された、フィリス伯家の三男。

 二人の兄が居るが、優秀な彼を妬む長兄の意向により槍騎士となった時点で伯家フィリスを独立し、男家(男爵)の当主となったため、敬称は伯家を示すアリストスから男家を示すカロスになっている。

 王族に近い立ち位置のフィリス家に生まれ、ラルシュのことは幼い頃から知っており何かと面倒を見ていたが、それが逆にラルシュの我儘を増長させる一因ともなっていた。

 異界の地で魔将ゼノスが放った槍で致命傷を負い、後事を頼れると見込んだシェンファに託し騎士の誓いを結んだ。



師匠:シーファン・アリストス・フィリス


 フィリス伯家の前当主かつ先々代の西風だったが、後継者の死亡により暫定で当主に返り咲いている。

 異形のモノの血を引くフィリス家では、まれに祖先の力(膂力)を受け継ぐ者が生まれ、シーファン自身もその一人である。そのためシェンファほどではないものの、常人を遥かに超えた膂力を持ち、余人には扱えない特製の短槍を使用している。

 基本的には『戦って(槍を交わして)初めて分かり合える』という、フィシス家の脳筋振りを代表するような性格で、本心を見せず老獪な部分も多い。

 既に現役を引退しているものの、未だにその実力は西風の後継者たる息子を遥かに凌ぐと言われているが、恵まれた膂力を生かした自身の技を継承できる者もなく、直接の弟子は取っていなかった。

 シェンファの出自に疑念を抱きつつ、『巫女姫を守ることを最優先する』と言い切ったシェンファに賭け、自身はしがらみで動けない代わりに様々な助力を惜しまないでいる。

 


商会①:スターシス商会(アラギ商会長)


 アメノ神殿への玄関口となるポーラスの町で最も大きな商会。スターシス商会は主に神殿との取引で成り立っているため、商会長のアラギを始め商会の者は一様に神殿に対しとても気を遣っている。

 交渉によりアラギは、シェンファの所持品を高値で買い取ったが、それも商売上の打算を含めて商人らしいしたたかな面もある。



商会②:ヴェント商会(ウェントス商会長)


 聖王国の国境に近い町で偶然シェンファと知己を得た商人で、複数国に拠点を持ちそれなりの規模の交易商会を営んでいる。

 優秀な商人らしく、国境で目敏くシェンファの一挙手一投足いっきょしゅいっとうそくを見ており、自ら対等な取引相手として直接名乗りを上げて接近する。

 人の機微を見抜いた彼の観察眼に驚いたシェンファは、その申し出を受け独自の目や耳とすべく手を結び、海千山千のヴェント商会はその先でも巫女一行の行動に大きく貢献する。

 


酒場の店主:名前は不明


 聖王国の国境に近い町の裏通りにある酒場を営み、店で出される料理と酒はシェンファも気に入っている。

 無口でぶきらっぽうな男だが、それなりに物事が分かっており山賊退治でシェンファが陰ながら活躍したことにも気付いていた。

本日は設定紹介三本のあと、本編を不定期にお届けします。どうぞよろしくお願いいたします。

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