表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
39/45

学園の反射

日常の共生に慣れ始めた一行は、学園が自分たちの絆に応えてくれていることに気づく。かつての混沌とした「囁き」は、今や守護者たちへの感謝のメッセージへと変わっていた。しかし、平穏な夕暮れの中で、学園の地下深くから未知なる古の光が放たれ始める。

日常の騒がしさが落ち着き、静寂が戻ってきた。学園の屋上、夕暮れ空の下に集まった仲間たちは、初めて訪れた本当の安らぎを感じていた。栞は、「起源の風」がかつてないほど穏やかで、まるで校舎そのものが感謝の歌を口ずさんでいるかのような旋律を奏でていることに気づいた。


一日中、本の「移動」を防ぐために奔走していたゼイリンも、ようやく満足げな溜息をつく。ニヴラの周囲を舞う風は、もはや彼女の制御を逃れることはなく、指先一つで花びらを中庭の端から端へと運ぶ繊細なダンスを見せていた。学園はただ機能しているだけではなく、共に成長していた。


ラルティはガーゴイルの上に止まり、ドラケア、アザリーナ、シルウェンナが肩の力を抜いて語り合う様子を見守っていた。かつてはただの防衛の対象だった学園が、今では彼らにとっての「家」となっていた。栞はその温もりを肌で感じながら、魔法の均衡よりもずっと難しいことを成し遂げたのだと確信していた。しかし、その静かな夕暮れのひととき、地下の奥底からこれまで春香の記録にもなかった、未知の古の光が静かに、だが力強く輝き始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ