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古の囁きの目覚め

記録クラブでの発見以来、学園の空気は微かだが不穏な変化を遂げていた。春香と優との調査を終え、栞と香織が廊下に出ると、イベントクラブが装飾したはずの装飾物が、ニヴラが見た幾何学模様と呼応するように微かな振動を繰り返していた。

記録クラブでの発見以来、学園の空気は微かだが不穏な変化を遂げていた。春香と優との調査を終え、栞と香織が廊下に出ると、イベントクラブが装飾したはずの装飾物が、ニヴラが見た幾何学模様と呼応するように微かな振動を繰り返していた。


入り口付近で警戒していたドラケアが、真っ先に異変を察知した。空気は単に流れているのではなく、忘れ去られた記憶の断片を囁きかけていたのだ。ラルティは、学園が単なる建物ではなく、都市の記憶を蓄積する器であるという事実を厳粛に認めた。アザリーナは水の元素との親和性を活かして、敏感な生徒たちがこれらの「囁き」に呑み込まれないよう、主要な廊下に微かな障壁を張り巡らせた。一方でシルウェンナは、自然界とのつながりを駆使し、暴走するエネルギーの奔流を中庭の庭園へと繋ぎ止める役割を果たした。


事態は混乱へと発展するのではなく、一つの「啓示」として訪れた。学園は、ニヴラという存在を通じて記憶を呼び覚まそうとしていたのである。栞は発見の重大さを悟り、この建物の新たな意志と、生徒たちの安全をどう両立させるかについてグループ全体で協議を始めた。不自然に影が伸びる廊下の中で、一行は「起源の風」がもはや書物の中の伝説ではなく、現実へとその姿を現し始めていることを深く理解した。

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