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第六話・男の子が入っているお風呂場を覗いてみよう♫

 その日──愛流ちゃんは、作業机で制作中の新発明のネジをドラキバーで締めていました。

 ネジを締め終わった愛流ちゃんが炭酸飲料を一口飲んでから呟きました。

「完成〝集音装置付き壁透視ライト〟」

 愛流ちゃんは、廃品のパラボラアンテナを利用した新発明のライトから出ている、コードのイヤホンを耳の穴に入れると。

 新発明のライトのスイッチを入れました。


 ライトを向けた壁に丸い穴が開いて、中の押し入れが丸見えになりました。

 ライトを消すと壁は元通りになりました。

 愛流ちゃんは、壁に近づいてなんともない壁を擦ります。

「成功、物質の分子だけをすり抜けて向こう側が見える光線……人体に影響は出ない、これから生贄くんの家に行って、生贄くんの入浴シーンを覗こう!」


 愛流ちゃんは、いそいそと外出着に着替えると、生贄くんの家に向かいました。

 一戸建ての生贄くんの家の、浴槽がある場所近くの中庭に侵入した愛流ちゃんは、生贄くんが入浴するのを待ちました。


 愛流ちゃんは、以前からハエの頭に装着する、超小型の隠しカメラと盗聴器を生贄くんの家に数匹放っていて、生贄くんが何時に入浴するのかを把握していました。

 浴槽の明かりが灯り、響くプラスチックの桶の音で愛流ちゃんは、生贄くんが裸になって風呂場に入ったのがわかました。

(生贄くん、お風呂に入った──っ)


 お湯の流れる音や、バスタタブのお湯が溢れる音が聞こえてきました。

 お風呂の中に集音マイクを向けると、生贄くんの声で「愛流、好きだ」と呟いた声が聞こえました。

 その呟きに愛流ちゃんのハートはキュンとなりました。

(生贄くんが入浴している……今だ!)

 愛流ちゃんが壁にライトの光りを当てると、壁に丸い穴が開いてバスタブの中に両目を閉じて、気持ちよさそうに浸かっている生贄くんの姿がありました。


 愛流ちゃんに見られているコトに生贄くんは、気づいていません。

 ドキッドキッの愛流ちゃんが、壁透視ライトのパワーを上げるとバスタブが透けて見えて、お湯の中に横を向いて座る生贄くんの裸体が丸見えになりました。

(わおっ、生贄くんのオールヌード……バスタブから出て、こっち向いてくれないかな……アゲハ蝶の幼虫、見せてくれないかな)


 両目を開けて壁の方を見た生贄くんの口から、悲鳴に近い声が発せられます。

「うわぁぁぁぁぁぁ? あ、愛流!」


 愛流ちゃんが、ライトのスイッチを切ると壁は元通りになって、愛流ちゃんは軽い足取りで家へと、帰って行きました。

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