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完璧なクラスメイトに、腋毛と世界が生えていた  作者: 佐竹大地
第三章 等々力と不純な戦い
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エピローグ


 ホームルームが終わる。放課後になる。同時に草壁に突撃する影があった。


「草壁さん、二人で遊びに行きましょう」

 等々力だ。あの一件が終わってからも、ずっとはっちゃけている。


「今まではこの男がいて邪魔だったんです」

 俺を指差す。もうこんな扱いだよ。


「二人でアイスを舐めさせ合うとか、下着を買い合うとかしましょう」

 草壁にねだるように言う。俺とのデートと違ってバンバン案が出てるな。


「本屋でおすすめの純文学の濡れ場見せ合うとかやりましょうよ」

「ニッチな趣味だな」

 一人で盛り上がってる等々力に、草壁はぎこちない表情で言う。


「……正直な話、あなたとどう接すればいいか困ってるのだけど」

「え、戦いを経て友情が芽生えたパターンじゃないんですか?」

「いや、昨日言った通り尊敬もあればいらだちもあるし……なによりシンプルに話しづらい」

「はー気持ちいいです。好意と嫌悪の繰り返し、感情のサウナで整った気分です」

「そのまま風邪ひきなさい」

 微妙な態度を保っていた草壁だったが、ぐいぐい来る等々力に強くつっこんだ。ぎこちない会話。でもそれは、新たな友情の始まりのようにも思える。


「というわけで、二人でサウナでも行きませんか?」

「なにがというわけなの?」

「一緒にたくさん汗をかいて、冷たい水の中で体を寄せ合いましょう」

「絶対行かないから」

 二人はその後もごちゃごちゃとやり合っていた。やはり、いいコンビに見える。


「なあ、俺も一緒に行っていいか?」

「話聞いてました? 私と草壁さんと二人で行くので」

「百合に割り込むのが夢なんだ。俺のことは今まで通り、草壁を愛するためのひのきのディルドとして扱ってくれればいいから」

「さすがに気持ち悪い」

「さすがにキモすぎです」

 息が揃っていた。


 これから二人が純粋な関係を築くかはわからない。

 とりあえず、等々力の不純な戦いは終わったのだ。



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