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【激痛茶館】  作者: 石田ヨネ
第九章 解決へ

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68 こんの、ド変態か? 貴様は?



           (2)



「むむっ――!?」

 と、妖狐・神楽坂文も、思わず驚いたこと――

 何とあろうことか!! 令嬢Xは妖力仕掛けの拘束を破ったのだ!!

 さらには妖狐へと向かって鞭を振るい、威力は先ほどよりもさらに増しているという!!

 その衝撃波は、戦艦大和の主砲クラスにも匹敵するほどの凄まじい破壊力だった!!


 ――サァァッ……


 と、衝撃によって起きたちりの煙幕が、晴れていくなり、

「ぐぅぅ……! さっきからうるせぇってんだよ!! まったくよぅ!!」

「そうよ!! 私たちの鼓膜を潰す気!!」

 と、先ほどと同じく、キム・テヤンとパク・ソユンが抗議する。

 確かに、至近距離であれば、その爆音と衝撃波によって鼓膜が破れかねない――、いや、巨大戦艦の主砲クラスの威力であるので、“そんなもの”では済まない。

「ふむ――。確かにうるさいが、そう喚くな、ゴミ芥ども」

「「ああ”? 誰がカスだって?」」

 と、ふたりは、妖狐からのゴミ芥呼ばわりにイラっとするも、

「まあ、そうキレるな、カスども。見よ――」

「「――?」」

 と、妖狐がふたりに見せた先――


 ――ヌワッ……


 と、まるでヌタウナギのような魔界生物が“謎の粘液”を吐き、衝撃波を包んでいる様子が“視覚化”されていた。

「――“こやつ”を以ってしてな、貴様たちに衝撃波が到達する前に、充分に減弱させたのだ」

「衝撃波を、減弱だと?」

 と、怪訝な顔するキム・テヤンに、妖狐は答える。

「ああ。まともに喰らってしまえば、鼓膜どころでなかろう――。内臓が破裂するか、もしくは貴様らごと、ペシャンコに潰れたりしたかもしれんな」

「「っ――!」」

 と、これには思わず、ふたりも戦慄してしまう。

 なお、そんな衝撃波を乗じさせる鞭を放った本人の、令嬢Xがダメージを負ってないのは、異能力ゆえなのだろう。

 そんな令嬢Xは、

「アハッ♡ アハハハハッ!! だからぁ!! 私にとって、“痛み”は気持ちいいって言ったじゃない!! 狐さぁん♡」

 と、嬉々とし、恍惚としつつ、興奮し昂ぶった様子で嗤う。

「ちっ……! こんの、ド変態か? 貴様は?」

 思わず、妖狐すら顔をしかめて呆れる。

 そんな妖狐から、変態呼ばわりされるも、

「あぁん♡ ひどいこと、言いますね。――でも、そんな貴方、とぉーっても素敵よ♡」

 と、令嬢Ⅹはウットリとした様子で、後ろから妖狐の、神楽坂文を抱きしめる。

「……」

 妖狐は、ゆるり――と、顔を振り向ける。

 その時、


「ーー狐さん、次は、貴方を蹂躙してあげるわ♡」


 と、令嬢Xが囁くや、否や、

 ――ググッ……!!

 と、まさかのことか――!! 妖狐の細身を、“力強く”抱擁せんとす!!

 ただ、抱擁とはいっても、その力は相手が人間であれば、粉砕機並みの力で押しつぶし、バラバラにしてしまうほどの怪力だが。



執筆スピード、投稿ペースを上げたい。




◆◆ 妖狐・神楽坂文と変な物語シリーズの過去作の紹介(むしろ、こちらを読んでほしい)


・00巻 重慶の幽鬼

・01巻 スタンボロバンの棍棒

・02巻 白色の考察

・03巻 白の衒奇的介入


◆◆ 年間予定タイトル


・1月 ※今やってる03巻目の『白の〜』を終わらす

・2月 ※途中の04巻目『激痛茶館』を終わらす

・3月 ※途中の05巻目『砂丘の〜』を終わらす

・4月 鬼灯橙子シリーズ『西行阻止』

・5月 『黄色い壁』

・6月 『あるパノラマ島のトランス奇譚』

・7月 『散在神経系は不老不死の夢を観るか』

・8月 鬼灯シリーズ『残留エーテル』

・9月 『メキシコからの変な依頼』

・10月 未定タイトル

・11月 未定タイトル

・12月 冷たい結晶華

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