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【激痛茶館】  作者: 石田ヨネ
第二章 やわやわと調査する

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6 “スプラッタ系・猟奇系の思念系異能力”の“逆能力”



          (1)



   

 翌日、ソウル市内――

 パク・ソユンは普段どおり、“ソウ”との芸名で、本業のモデルとしての撮影だったり、あるいはインフルエンサー的な活動などの仕事をこなしていた。

 なお、このパク・ソユンの所属するSPY探偵団だが、リーダーのカン・ロウンを除いて、皆、何らかの仕事をしている。

 なので、探偵団とはいったものの、モノ好きの探偵同好会やサークルに近いともいえる。

 だた、各々が、“異能力者”であること――、それから、“兼業的”に世に溶け込んで調査を行うことで、有用な情報を得て、それなりの実績もあげてきた。

 なお、かつての朝鮮王朝には、不正や悪事を対内的に監視・調査するための、“隠密”や“スパイ”的な活動をする部署があったようだが……

 それはさておき、


「――ソウ? また、“そんなもの”見てるのかい?」


 とここで、芸名で、パク・ソユンを呼ぶ声がした。

 市内を見渡せる豪華なダイナミック・ビューが特徴の高層階の部屋で、休憩中のパク・ソユンが、グロ動画を観ながらコーヒーを飲んでいたところ、仕事仲間と思しき、年端の近い男女が入ってきた。

「うわ、グッロ……! やっぱ、好きなのね? アナタ、そういうの……」

 女のほうも、パク・ソユンの見ていたタブレット画面を見て言う。


「何? 二人とも」

 パク・ソユンが、ゆるりと振り向いた。

 タブレット画面に映るグロ動画はというと、スプラッタ・モノや猟奇モノ、拷問モノなど映画の特集した動画が並ぶ。

 なお、ちょうど、バスルームに人間を縛って、チェーン・ソーで両手足を切断しようとする場面などが映っていたが……

 このパク・ソユンは、“それら”を淡々と視つつ、コーヒーに茶菓子と、呑気にティー・タイムを愉しんでいるという。

 まあ、コーヒーだから、コーヒー・ブレイクだろうが――、というツッコミは置いておき。

 ちなみに、このようなパク・ソユンの猟奇モノ好きな趣味だが、仲間うちやファンの間ではよく知られていた。

 そもそもが、“ソウ”の芸名が、SAWシリーズからとったものである。


 ここで、パク・ソユンの異能力について、簡単に説明する。

 このパク・ソユンだけでなく、他のメンバーたちもそうなのだが、いわゆる、某少年漫画の念能力の如く――、“思念系の異能力”を使うことができる、いわゆる異能力者である。

 そして、パク・ソユンは特に、スプラッタものに出てくる凶器や道具などを、“ある程度自在に具現化”できる能力を持つ。

 また、同時に――、いや、“こちら”の方が、調査や捜査の際の能力として、ときに重宝できる能力かもしれない。

 それは、“スプラッタ系・猟奇系の思念系異能力”の“逆能力”ともいうべきか――? 

 そのような猟奇系の攻撃や拷問などに、“異様に高い耐久性”を発揮することができるという力も有していた。

 例えば、拘束されたままチェーンソーで首を落とされそうになったとしても、寸でのところで耐え、具現化した麻酔と凝固剤で止血したり……、あるいは、千本近い針を飲まさせるような拷問を受けようが、メスを具現化して腹から胃にかけて裂き、取り出してみせるといったようなことも、やってのけるだろう。


 いずれにせよ、猟奇モノに対する興味が、この思念系の異能力・逆能力の源泉となっているのである。

 ゆえに、“例の茶会”の招待を受けても、このパク・ソユンは平然としているのだろう。

 まあ、猟奇モノやグロものを視ても淡々としていられるという、“ある種の鈍感な精神力”のせいもあるのだろうが。

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