表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【激痛茶館】  作者: 石田ヨネ
第三章 事態は動くか

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

34/71

34 ショートケーキらしきスイーツを、スポドリをお供にして食いながら




          (5)

 



 カン・ロウンたちは、知る由もないこと――

 同じころ、場面はふたたび、パク・ソユンの部屋へと戻る。



『――よく聞くように、パク・ソユン様』



 と、【謎のスマートフォン】から聞こえたのは、機械的な声――、おそらく、ボイスチェンジャーでも用いていると思しき声だった。

 丁寧そうな口調でありながらも、同時に、脅迫や命令をするときの【それ】に聞こえる。

「はぃぃ? 何ぃ?」

 パク・ソユンが、ダルそうな様子で、スマートフォンに聞き返す。

 同時に、先ほど向かおうとしていた冷蔵庫を開いて、ストロベリーと抹茶、チョコのショートケーキらしきスイーツを取り出しつつ……

 ただ、そうしてる間にも、【謎のスマホ【】が告げてくる。

『単刀直入に申し上げます。貴女の、仕事仲間の方たちを、【拉致】させていただきました……』

「は? 仕事仲間?」

 パク・ソユンは再度、聞き返す。

『拉致させていただいた』との、確かに、【単刀直入かつ物騒なワード】――

 それを、ショートケーキらしきスイーツを、スポドリをお供にして食いながら聞くという、およそ緊張感の無さげな、ギャップのあるという、シュールな構図で。

『ああ、失礼いたしました。多岐にわたって活躍される貴女ですからね、【仕事仲間】と言うだけでは、少しザックリすぎました』

「……?」

 と、詫びてくる機械音声を聞きながら、パク・ソユンは、ジトッ……とした目で、スイーツを食い続ける。

 口の周りには、クリームやストロベリーソースなどを、だらしなく付けながら。

 それで、機械音声の続けるに、

『具体的に申しますと……、昨日の、貴女のネットライブの、御仲間でございます』

「は? アイツら?」

 と、スイーツを食いつつ、怪訝な表情になるパク・ソユンに、

『左様でございます……』

 と、機械音声は、淡々と答えた。


 また、パク・ソユンが、スイーツを食べる手を止めて、

「……てか? アイツらは、関係ないでしょ? その、【茶会】がどうたらとかいうのに、」

『もちろん、貴女の仰るとおりでございますが……、そうでもしないと、貴女は、【茶会】に来て下さらないと、【主人】は思いましてね……』

「はぁ、……」

 と、気の抜けた相槌するパク・ソユンに、続けて、

『なにせ、【貴女を拉致すること】は、ですね……、こちらとしても、少々、骨の折れることでございましてね』

「……」

 と、沈黙を挟みながら、

『――ですので、【シンプルに】、というべきでしょうか? いわゆる、【人質】というものを、ですね? 取らせていただくことに、しました』

 と、【人質】などとの、また物騒な内容を、機械音声は淡々と、かつ丁重に連絡でもするかのように話した。

「は……、ぁ……」

 思わず、パク・ソユンはポカンとした。

 それに構うことなく、

『――ですから、パク・ソユン様……、貴女は、私土もがこれから言うことに、従うように』

「……」

 と、ふたたび話してくる機械音声が、よりいっそう、【脅迫の雰囲気】を帯びる。

『それから、ですね……? 【下手なこと】を、考えないこと』

「……」

 と、パク・ソユンは無言ながらも、次第に目を――、瞳を見開く。

 音声は、告げる。

『もし、ですね……、少しでも、【そのような動き】が見受けられました場合……、【彼ら】にも――、つまり、貴女のお仲間に対してですね……、【私どもが客人に“おもてなし”をする際と同程度の苦痛】を、味わってもらうことになります……』

「……」

『それが、どのようなものか――? 貴女であれば、少しは、【想像】がつきますでしょう』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ