表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【激痛茶館】  作者: 石田ヨネ
第三章 事態は動くか

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/71

24 パッと見、チヂミ屋のオヤジ




          (2)




 ――ここで、場面は、ふたたび屋台のほうへ戻って、

「何でい? 収穫って、それくらいかよ? ダチと『ああでもない、こうでもない』って、喋ってきただけじゃねぇか!!」

 と、聞き終えて開口一番、キム・テヤンが呆れながらも、ドン・ヨンファを罵った。

「おいおい、そう言わないでくれよ、テヤン。日帰りで釜山行ってきたの、疲れたんだよ」

「けっ!! それくらいで労ってくれってか? しかも、役に立ちそうな情報も、鼻クソのオマケ程度と来てやがる!!」

 キム・テヤンが、ワーワー言っていると、

「まあ、いいじゃないか。その、ヨンファの友人の、【植物関係】のネットワークとやらは、少し調べてみる価値はあるだろう……。テヤン、少し、協力してくれないか?」

 と、カン・ロウンが宥めてつつ、頼んできた。

 パッと見、チヂミ屋のオヤジのキム・テヤンだが、夜の街に人脈、情報網を広く持っていることから、頼りにしているのだろう。

「ああ”? ……まったく、仕方ねぇなぁ。協力してやるよ」

 キム・テヤンは嫌そうな顔しながらも、カン・ロウンの頼みを吞んだ。

「本当? ありがとう、テヤン!」

「何言ってんだって! お前も調べるんだぜ!」

 喜ぶドン・ヨンファを、キム・テヤンは一喝して鬱陶しがる。

 そのような、彼らの様子を、


「……」


 と、パク・ソユンだが、若干のしかめっ面で、「うるさいわね……、こいつら」という目で見ていた。

 相変わらず、殺人クラスの激辛カクテルを、チビチビ……と飲みながらであるが。

 いったん、

「まあ、そんな感じで……、マーさんたちとも併せて、幅広く調べていくしかないだろう」

 と、カン・ロウンがまとめる。

「ああ……」

 と、キム・テヤンが頷いた。

 頷きながらも、

「ただ……、そんなに猶予は、ないぜ……」

 と、やや、顔を険しくさせた。

 これまで【招待状】が届いた者は皆、例外なく茶会への“迎えがきた”=“拉致”されたという事実を踏まえれば、そんな時間的な余裕は無いだろう。

「……」

 ドン・ヨンファと、

「……」

 丸サングラスのカン・ロウンが、重い顔で沈黙する。

 ただ、そのいっぽうの、まさに当事者のパク・ソユンだが

「……」

 と、同じく無言ではあるが、こちらは不機嫌そうな顔で、チラッ――とだけ、キム・テヤンの方を見ていた。

 すると、そのタイミングで、


「――やっこさんは、いまも、“コイツ”を――、ソユンを、狙っているんだからな」


 と、キム・テヤンが、パク・ソユンのほうを指してきた。

 パク・ソユンが、

「……」

 と、ゆるり……と、キム・テヤンの方を振り向く。

 激辛成分と、アルコールが回っているのか――? 少々火照った顔で、若干、機嫌の悪そうなままにして。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ