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【激痛茶館】  作者: 石田ヨネ
第二章 やわやわと調査する

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16 猟奇モノが趣味ってんだから、そんな、ギンピギンピってのが、頭に浮かんだんだろ?

「しかし、もし……、こんな、有毒植物っていうのが“茶会”で扱われているのだとすれば――、何か、そのような植物の流通ルートだったり、疑わしいやり取りを追跡していけば……、この茶会の“主催者”にたどり着くヒントに、なるんでしょうかね?」

 と、チャク・シウが、どこか歯切れ悪くも言葉にして聞いてみた。

 麻薬や違法薬物の原材料の植物といった“方面”の追跡や捜査ならまだしも、こんな、ギンピギンピのような、海外の有毒植物という、得体のしれないモノだ。

 どのように、流通しているのか――? 

 そもそも、そんなものの商用取引といったものがあるのかどうかすら、想像もできないため、仕方がなかった。

 それは、マー・ドンゴンも同様で、

「ああ……? そうは言っても、そもそも、そんな植物のやり取りってのは……」

 などと、顔をしかめ、言葉を詰まらせていたところ、

「――いちおう、“それ”については、探偵団メンバーのドン・ヨンファが、調べている」

 と、カン・ロウンが答えた。

「ちっ……、ちょこちょこと、色んなこと調べてるもんだな。アンタの探偵団ってのは」

 マー・ドンゴンが軽く舌打ちし、半ば呆れつつも感心する。


 また、話は続いて、

「ちなみに、だ……、対象が植物だとすると、少々話が厄介にならんか?」

「違法栽培みたいに、何と、言いますか? 自給自足で、入手できる可能性もありますからね」

 と、マー・ドンゴンとチャク・シウが言う。

「うむ。それも含めて、何か、“怪しい趣向”を持った者も調べる必要もあるかなァ……」

「怪しい趣向、ねぇ……」

 マー・ドンゴンが、胡散くさそうな顔をする。

「例えば、毒草をテーマにしたガーデンや園芸室とかね」

「ああ……? イギリスに、そんな、毒草庭園ってのがありましたね」

「けっ……、何だよ? 毒草庭園って――」

 カン・ロウンに相槌したチャク・シウに、マー・ドンゴンがふたたび舌打して言う。

 その、マー・ドンゴンが続けて、

「しかし、そのデザインで、ギンピギンピってのを、よく思いついたもんだな? ロウン」

「いや、このギンピギンピのを思いついたのは、私じゃなくて、ソウ――、パク・ソユンな」

「ん……? ああ……、あの、モデルやらDJやってる女か」

「ああ、あの人ですか」

 と、マー・ドンゴンとチャク・シウもパク・ソユンのことを知っており、顔と名前が一致して思い浮かぶ。


「で? 猟奇モノが趣味ってんだから、そんな、ギンピギンピってのが、頭に浮かんだんだろ? パク・ソユンは」

 顔をしかめながら、マー・ドンゴンが言う。

「さあ、ね……。まあ、それで……、そのソウに、パク・ソユンに、茶会の招待状が届いてな――」

「――は? 何だとぉッ――!?」

「何です、と――」

 と、さらっと答えたカン・ロウンの言葉に、ふたりは衝撃の声をあげた。

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