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激痛茶館  作者: 石田ヨネ
第一章 奇妙な案件の発端
1/71

1 痛覚の饗宴を


「おいおい、痛みを悪いものみたいに扱うな。痛みはいいものだ。悪いのはあくまで傷。前後を間違えてはいけない。私達には痛みが必要なんだ。それがどんなに苦しいものだとしてもね」


**『空の境界』(奈須きのこ)より



          (1)



 ――お茶をしましょう~♪


 麗らかな春。

 茶館の前のガーデンは、英国の、毒草に囲まれた庭園を模した“それ”。

 それから、茶館の中に入りますこと、英国と朝鮮を折衷したインテリアや調度品、フラワーアレンジメントの織り成す、美の空間でございます。

 それでは、地下室へご案内しましょう。

 アールヌーボーにも通じる曲線美の拘束椅子。

 拷問用具に、あらゆる劇薬と――

 さあ、おかけくださいませ。

 お茶を入れましょう。

 フッ化水素に、モロイジン。

 それからカエンタケの茶とーー♪

 どうぞ、ごゆるりと、御愉しみくださいませ♪

 春のティーパーティを――

 痛覚の饗宴を――


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