episode 1 ~転移
パソコンで作ればよかった。
目を覚ますと、そこは古い作りで、でも掃除の行き届いた一室の清潔なベットの上だった。病院ではないな。服もYシャツにスーツの下で、見たら壁にスーツの上着とネクタイがかけてある。体を起こして手足を確認するけどどこも痛くない。トラックにひかれたよね?右腕に見慣れたホクロもあるし、下半身に見慣れたモノもついてる。鏡がないから顔は確認出来ないけど、触った限りかわりなし。さて、状況を整理しよう。あんな事故にあって何も怪我しないわけないし、救急車来ればまずは病院でしょ。どうみても民家で、しかも文化的水準があまり高くない感じがする。どこだろ。ってかヤバイ!まず署に連絡しないと!警察官は呼び出しがあってもいいように、常に居場所を明らかにしなきゃいけないし、何かあればすぐに職場に報告しなきゃいけない。ホウレンソウ。報告、連絡、相談。遅くなると怒られる。携帯が確かどこかに………ないね。どうしよう、電話でも借りれるかな。ってか誰かいないの?ベットの上でガサゴソしてると、人が近づいてくる気配が。
入り口に現れたのは18歳くらいで、金髪が胸くらいまである女の人。顔は欧米系。いまどきにしてはめずらしく、化粧が薄くて服装もシンプルだけどかなりの美人だわ。ドキドキするね。
「あっ、気がついたのね。心配したのよ。不思議な格好した人が外で寝てるから。お父さんが運んでくれたの。はいお水。」そう言ってコップに入れた水を差し出してくれた。のども渇いてたし一気に飲み干す。生き返るな。実際本当に生き返ったっぽいけど。ってかめちゃくちゃ流暢な日本語だな。日本人みたい。言葉が通じるならいろいろ事情聴取……じゃない、話を聞いてみようか。「助けていただいたみたいで、本当にありがとうございます。私は中央警察署刑事課の井上大樹と言います。トラックにひかれたみたいなんですが、ここはどこですか?」
「イノウエダイキ?変わった名前ね。私はエリー。ケイサツショ?トラック?よくわからないけどここはレイク村。湖の側の小さな町よ。」
「日本って知ってます?」
「知らないわ」
ここまでのやりとりでなんとなく状況がわかっちゃった。ここ日本じゃないじゃん。しかも地球でもないじゃん。異世界じゃん。よく小説のジャンルである異世界転生じゃん!いやー世界を見て回りたいとか思ったけど異世界とわな。ま、どうにかなるか。人生前向きに。明るく楽しく元気よくだな。
もう少しすると警察スキルがボチボチ




