受け入れる
あの後目を覚ましてから、ザッと
今自分が置かれている状況を整理してみた。
・私の名前は井口 真由というらしい。
・生まれてから一週間くらい。
・両親の名前は母が真子で父が優馬。
まぁまだ生まれたばかりで病院なので
確認できる状況なんてこれくらいだろう。
とりあえず私は第二の自分、真由として
これから生きていかなければならない。
でも、これはある意味良かったのではないか?
確かに前世で思い残したことがないわけではない。
残した両親や兄弟。友達ももちろんだし
家に帰ったら楽しみにしていたドラマの最終回の
ために早くお風呂やご飯を済ませて
タオル片手にテレビ前にスタンバイするつもりだった。
でも何を思ったって死んだことは変えられない。
ならむしろ前世の記憶があることを
これからの今世に活かし、悔いのない
人生を歩んでいくべきだろう。
幸いなことに私はまだ赤ちゃん。
時間はたっぷりある。目指せ、チート人生。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
それからというもの。
赤ちゃん時代は前世の記憶が邪魔をして
子供の演技をすることにかなりの羞恥心が
あったけれどなんとか耐え抜いた。
両親からは、少し大人びている娘としか
思われていなかったはずだ。
周囲の子供より寝返りも、歩くのも
言葉を話すのも少し早くて両親はいつも
自慢そうにしていたのでやりすぎたかと思ってはいるけど。
でもそんな私に。ある意味運命的な
出来事が起こってしまった。




