突然すぎた転生
どうしてこうなったんだろう....。
私はいつものように学校から家までの
道を真っ直ぐ帰っているだけだった。
家まであと少しというところで信号にひっかかり
立ち止まること数秒。凄まじい音をたてて
目の前に何かが接近したのを認識できた時には
あっという間に真っ暗な世界に放り込まれた。
今考えると。あれはなんらかの交通事故にでも
巻き込まれていたんじゃないだろうか?
そしてさっきから視界は真っ暗で、
何の音もせず体も動かない。これは....。
私は死んでしまったのだろう。
あっけない人生の終わりに私は笑うしかなかった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
次に気がついたのは、目の前に知らない
女の人の顔がドアップに迫った時だった。
流石にビックリして悲鳴をあげたんだけど、
何故か「ふぎゃ!!」などという間抜けな声。
あなたは誰だと聞きたいのに、どうしても
口が上手く回らない。
「あらー!パパ見て!真由ってば何か話そうとしてるみたいに口をパクパクさせてるわ!可愛い!!」
「おお!本当だね!ママに似て頭の賢い子供のようだ!」
パパ?ママ?........。
嫌な予感がする。私はそっと自分の手を
見てみた。そこにはハンバーグのように丸っこい
小さな小さな手のひらが広がっている。
ニギニギしてみて、感覚的にあまり上手くは
動かせないが、確かに私の意思で動いてる。
....あぁ。そっか。私死んだんだっけ?
じゃあ今のこの姿は?もしかしてよくある
転生ってやつなのか?
....早くない?生まれ変わるの。
いや、いいけどね。でもあまりに前世の記憶が
クリア過ぎて赤ちゃんの自分に違和感しかないわ。
どうせなら記憶消してくれたらいいのに。
気が利かない神様だわ。
とりあえず今の私がいくら考えても
赤ちゃんなことに変わりはない。
ていうかぶっちゃけ赤ちゃん本能的に
ものすごく眠たい。
私は何もかもを放置して、本能のままに
そのまま意識を手放した。




