大阪ダンジョン攻略 3
玖路は登録機の前で顔写真を撮り住所や名前などを入力し出てきたカードを手に
「ID296か」
と呟いた。
隣で一緒に登録をしていた真司が
「で、登録武器は何にするつもりだ?」
とチラリと玖路を見た。
警察官だったという事もあって銃器の扱いには慣れている。
日本政府もダンジョンハンターがいなければダンジョンの中から異生物が溢れるだけのデメリットしかないのでなりたい人は多い方が良いという考え方があり初回登録特典として数量限定で武器の無料配布も行っている。
つまり、早い方がお得という事だ。
玖路は「そうだな」というと
「取り合えず銃にしておく。刃物は普通でも買えるからな。銃器はこのギルドセンター以外では手に入らないようになっているから無料の内に貰っておいた方が良いと思う」
と告げた。
真司は笑って
「確かに! さやの良く読むダンジョン小説は剣とか杖だけどな」
でも現実で考えれば銃だよなぁ、と登録武器の銃、刀、剣、杖などと書かれているボタンの内で銃を押した。
「杖ってこん棒代わりにしかならないからなぁ」
と、かなりリアルな事をぼやいた。
玖路はカードを受け取り登録機から離れると真司に
「最初、何処に入るか、だな」
と告げた。
日本で扉が現れたのは玖路が事故にあった東京の文京区のあの工場跡と北から青森、秋田、新潟、大阪、兵庫、宮崎の7カ所であった。
真司はダンジョンの場所が書かれた紙を手にしながら
「んー、本当だったら東京のあそこだけどなぁ。けど、あそこは扉が閉まったままで開いてないから入れないんだよな」
と告げた。
玖路は唇をきゅつと引き締め
「そうだな」
と答えた。
真司はぴたっと大阪をさすと
「俺の母方の実家が大阪にあるから大阪にしないか?」
と告げた。
「昔、祖父母が使っていたがもう住まなくなった空き家があるらしいから借りれると思うし」
ホテル代とか浮かしたいからな、と堅実的なことを告げた。
「ダンジョンで儲けてから他に足を延ばせが良いと俺は思う」
玖路は悩みながら
「俺は助かるが良いのか?」
と告げた。
真司は頷いた。
「ああ、お前は千穂美さん探し! 俺は金儲け!」
玖路は笑むとそれでもこうやって付き合ってくれる相方に感謝した。
「ありがとうな、浅草」
真司は笑うと
「いいさ、俺もお前がいて助かってる」
と拳と拳を軽く付き合わせた。




