大阪ダンジョン攻略 5
大坂城の正面に30階建てのビルよりも高い扉が聳え立ち圧迫感があった。
日本ギルドセンター大阪局は大坂城の造りを利用して青屋門以外の門を閉じて橋や繋がっている部分を破壊して掘りで固めると、かつての大阪城ホールを受付場所にして青屋門からのみ入場できるようにしていた。
ダンジョンハンターは登録制なので勝手に入られては困るからである。
つまり、扉に行くためには青屋門直結となった大阪城ホールのギルドセンター受付センターを通るしかないという事だ。
玖路と真司も真司の母方の空き家を拠点にして阪急電車で大阪に出てそこからJR環状線で大阪城公園駅へと姿を見せた。
そこからでも扉が視認できた。
大坂城公園駅の駅舎の階段を降りながら玖路は
「扉、相変わらずデカいな」
とぼやいた。
真司も思わずポカンと口を開けて
「確かにそうだな」
と答えた。
東京の扉もデカいが、やはり大阪の扉もデカかった。
玖路は受付列に並び息を吐き出した。
服装は自由だが防弾チョッキとヘルメットを装備していた。
30人ほど並んでいたが受付を終えた人間から中に入るので徐々に人は減り、玖路は受付の前に立つとハンターカードを受け付け台に設置しているカードリーダーに差し込んだ。
受付の男性が後ろの倉庫に入ると肩掛けホルダーと銃を手にして戻ってきた。
「こちらが申込みいただいた銃です。それからこちらが弾丸です」
そう言って箱を置いた。
「警察の方で使用訓練を受けていると報告を受けています。ダンジョンについての注意事項等は既にお分かりですね?」
こちらを押してください、とパソコンの画面を向けた。
まるで煙草の成人ですか? 違いますか? の画面だな、と玖路は思いながら『説明理解済』のボタンを押した。
そして城内の説明とマップを受け取り中へと入った。
同じように受付を済ませた真司も姿を見せてホルダーに銃をセットして
「んじゃ、初体験と行こうか」
と言い
「先ずは生きて帰ることだ」
と告げた。
玖路は静かに頷いた。
二人は青屋門から極楽橋を抜けると広い大坂城の前に立ちはだかるように聳える扉を目指して足を進めた。
ダンジョン初トライであった。




