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5話 入学式

すこし、短め

 朝の日差しを浴びながら、わたしは校舎へと続く道を歩いていた。周りにもちらほらと同じような感じの人が歩いていて、同じく入学式に行くのかなと思う。

 でも、気の所為かもしれないけど、なんかみんなの視線を集めている気がする。


 この学園に来て1週間、まだ入学していないのに用もなく校舎へ行くことは出来ず、今日初めて校舎を見ることが出来た。


「おぉー、大きい!!」


 校舎は小さなお城みたいな感じで、想像していたよりも大きかった。これからはここで勉強するのかな。また、校舎は上から見ると長方形になっていて、真ん中は空いており木や花が沢山植えられている。


 今日の入学式は校舎の隣にある別館の大きなダンスホールが使われる。


 中に入ると一瞬なぜか入口の近くにいる人達がお喋りをやめ、こちらを向いた。その後すぐにガヤガヤとした空気に戻ったけどなんだったんだろう?そのあともちらちらとこちらを見ている人がいた。


 あたりを見渡すと中は広々としていて、天井には豪華な明かりの魔導具が何個も飾られてあった。

 新入生はどうやら右側に固まっているらしいので、そっちに向かい合流した。


 いつの間にかあたりは静かになっていた。不思議に思って顔を上げると吹き抜けの2階にサラサラしたむらさき色の髪の毛をツインテールにし、豪華な服を着た女の子が立っていた。歳は私と同じぐらいかな?誰だろう。

 疑問に思っていると、その子が口を開いた。


「ごほん、まずは新入生の皆ご入学おめでとう。私はこの学園の理事長を務めているカリアナだ。明日からこの学園でしっかり勉強し、自分の力を高める努力するように。在学生も進級おめでとう、新入生のお手本になるような行動をできるように心がけろ。この学園は平民と貴族どっちもいるが学園では皆等しく魔法使いを目指す生徒だ、そこは心に留めておくように。

 これで挨拶は終わりだ、最後に言っとくがこう見えても私はお前たちより10倍は長生きしておるぞ。痛い目に会いたくなければ外見で判断するな」


 そう言い残してみんなの視界から消えていった。可愛らしい外見とは裏腹にバサバサした喋り方だった。にしても、理事長だったなんてびっくりした。

 理事長が最後に言葉を発した瞬間、前にいた人たちが一斉にギクリとでも言いそうなぐらい体をふるわせていたのは見なかったことにしよう。


 噂では魔力が大きいほど外見は歳をとりにくいらしいけど、理事長はさっき言った通りだと100歳以上あるって事なのに外見が私たちと同じぐらい幼く見えるから、魔力がすごく多いんだろう。


 それからは上級生から新入生への挨拶があったり、教師からのお知らせが行われた。

 今日は入学式だけで、明日から正式に授業が始まるらしいので入学式が終わったあとは寮に帰り明日に備えて早めに寝た。






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