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病とともに生きる  作者: Takatan
1型糖尿病編
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インスリン注射とQOL

 その昔、インスリン治療が必要な患者さんは、その度に病院に出向き看護師さんに普通の注射のように打ってもらっていたという話を聞いたことがあります。それが今のペン型になり、使い捨ての注射針でインスリン製剤がカートリッジ式になり、、、とインスリン注射そのものが簡単になってきました。

 私が発症してからのこの19年ほどの間でも、より細い注射針が日本で開発されたり、即効型だけでなく超速効型が出てきたり、基礎分泌を補うインスリン製剤にピークがなくなり、健康な人の生理的インスリン基礎分泌パターンにより近づくなど、患者のQOL(クオリティオブライフ=生活の質)は高まってきています。

 私は診断当初はまだ基礎分泌は残っていたため、1日3回のインスリン注射だけでしたが、それでも注射の時には毎回「切腹・・・(T-T)」の気持ちでした。しかしそのうち、指先を穿刺して行う血糖測定に比べ、お腹に打つインスリン注射は、それほど痛くないことに気付きました。

 そのわけは、痛点の数です。指先は痛点が密集していますから、たいていどこを刺しても痛いです。それどころかあり得ないくらい痛い場所すらあります。一方お腹って、痛点が散在しています。日本で開発されたとても細い注射針では、その痛点に針が当たらないこともあり、時には刺さっているかどうかわからないこともあるくらいです。

 1型糖尿病では、インスリン枯渇後は、インスリン注射と血糖値測定のための穿刺を1日4回ずつ行わなくてはなりません。その数は年間2000回を超えてきます。痛くない注射針と簡単になったインスリン注射が、その生活を支えてくれています。

 今では、ご飯前に手を洗うくらいの感覚で行える血糖測定とインスリン注射ですが、今改めて、ここまでの開発に心を砕いてきて下さった多くの方々に、心からの感謝の言葉を述べさせて下さい。

 本当にありがとうございます。

 皆様のおかげで、今私は生きてこの時を過ごせております。

 本当に、本当にありがとうございます。

 

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