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病とともに生きる  作者: Takatan
1型糖尿病編
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糖尿病専門医との出会い そして確定診断へ

 F病院の初診日、糖尿病専門医で、今も主治医としてお世話になっているI先生は、診察を終えるとまず、

「1型糖尿病の可能性があります。」

とおっしゃいました。一年間の闘病生活の中でその名前は知っていたもの、全患者のわずか5パーセントにも満たないその病気なはずはないと勝手に思い込んでいた病名でした。そして、今までの経緯で糖負荷検査を二度受けていることを話すと「1型糖尿病の疑いのある患者に糖負荷検査するなんてあり得ない!」と今までの治療方針などについて怒ってくれたのです。病院に、そして医師に疑念を、ましてや怒りを抱くなんて考えにも及ばなかった当時の私は、心底驚くとともに、私の身体を思ってかわりに怒ってくださるこの先生に本当に救われたような気がしました。

 そして、そのまま入院するように言われたのですが、まだ自分の病状の深刻さをわかっていなかった私は、こうお願いしてしまいました。

「今(2月頃)6年生を担任していて卒業前で、子どもたちを放って入院はできないんです。卒業させたらすぐ入院しますから。」

するとI先生の一喝!(今思えば当然ですが)

「何言ってるんですか!あなたの身体は極度の脱水と栄養失調状態なんですよ!動いてもらっては困ります!学校に行くなんてとんでもない!すぐに入院してもらいます!」

 そうしてそのまま入院、すぐに点滴全開でインスリンの投与もはじめられました。

 そして一週間ほど経った頃、「1型糖尿病」の診断が下りたことを告げらるのです。

 病名を告げられた時、私の中では複雑な思いが交差しておりました。

 私が食事療法が上手にできていないための悪化じゃなかった、私のせいじゃなかったという安堵感。一方で、32歳の今から死ぬまで続けなくてはいけないインスリン注射という現実の受け入れ難さ。注射を毎日続けなくてはいけないこんな身体で、これからの人生をどう生きていったらいいのかわからず、混乱していました。

 眠れなかった私は、夜病室を抜け出して、個室になっている公衆電話のところで、実家の姉に泣きながら電話をしました。ひとしきり泣いてひとしきり聞いてもらって部屋に戻ると、血相を変えて看護師さん達が私を捜し回ってくださっていました。病名を告げられた後の私の様子を心配してくれていて、そんな中姿が見えなくなったものだから、最悪の事態も考えて探し回ってくださっていたのだと思います。自分のことでいっぱいいっぱいになっていた私には、そんなふうに心配をかけるかもなんていうことは思いも及ばないことでした。

 病院という場所でお医者さんや看護師さんが、患者をこんなにも人として大切に思って下さっているということが本当に身にしみた夜でした。


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